アメリカの宣教師デービッド・ワトソンは、インドの北部にあるボジプリ族に伝道するために1980年代に遣わされました。8000万人のボジプリ族の中に、当時、27教会、1000人の信者しかいませんでした。ボジプリ族は福音に無関心で、過激派のヒンズー教徒、イスラム教徒による反発も強く、「宣教師の墓地」として知られていました。ワトソンは、それを実際に経験しました。チームメンバーを集めて開拓伝道をし出してから、一年半で、チームメンバーの6人は、殉教者として殺されました。


ワトソンは、落胆しインドを後にしました。自分の失敗や落胆、失望の中で、ワトソンは神様に切に祈りました。神様は、少しずつ御言葉を通して、イエスの弟子訓練のパターンを彼に見せてくださいました。


彼は、もう一度ボジプリ族に福音を伝えるためにチームを組むことを決意しました。まず初めに、ヒンズー教徒に伝道する牧師や宣教師たちを集めて、ワトソンは、少人数で弟子を作るビジョンと作戦を分かち合い、協力者を募集しました。その集会にいた100人ほどの出席者が少しずつ席を立ち、集会の途中で帰ってしまいました。誰もワトソンの作戦を信じませんでしたが、たった一人だけ、その場に残った者がいました。ワトソンと協力して、この新しいビジョンと作戦をやってみたいと思ったのは、ボジプリ族の中で、教会を牧会しているビクタージョン牧師でした。


二人は、少しずつ人と集まり、一緒に御言葉を読み、聖霊様の導きに従うように、励まし合いました。始めの2年間、ワトソンの所属宣教団体へのレポートには、教会の参加者数が余りにも少なく、宣教団体から解雇される恐れもありました。しかし、彼らがこの新しい弟子作りとシンプルチャーチのビジョンと作戦に踏み出してから数年以内に、ボジプリ族に、大きな霊的な変化が起こりました。以前、無関心だったボジプリの人々は、急にイエス様について興味を持ちました。3年目に突然弟子たちが増えて、8つのシンプルチャーチの集まりができました。


その年から、弟子とシンプルチャーチがどんどん増え、一年で、48の集まりが、そして148、また327、そして5年目に1000以上のシンプルチャーチが立ち上がりました。12年目には、100万人目の弟子が受洗しました。
2010年に来日したビクタージョンに初めてお会いした時に聞いた話では、20年間で、ボジプリ族の中、580万人の受洗者が加えられ、10万以上のシンプルチャーチに広がったそうです。


このような成長は、奇跡ですか?神業ですか?
もちろん!と同時に、クリスチャンが自分の伝道、弟子作りと教会開拓のビジョンと作戦を意図的に変えました。


2010年にビクタージョンのスェーデン人の奥さんが簡単にその時の現状を説明してくれました:
日本と同じように、100年近く、宣教師、牧師、クリスチャンは、伝道と教会開拓を励んできていたが、その結果が本当にわずかでした。1990年代の初め頃、二つの大きな変化が起こりました。まず、クリスチャンは、弟子作りとシンプルチャーチに焦点を当て、強調するようになり、働き出しました。そのすぐ後、神様は、ボジプリ族の目をくらましている覆いを取り除き、霊的な環境を変えてくださいました。


今でも続くボジプリ族の大収穫の物語からたくさん学びましょう。


これからYoutube のシリーズで、このような大収穫の証を見て、少し分析して考えていきたいと思います。そして、祈りながら、私たち日本で伝道、弟子作り、そして教会開拓をしている人は、どうやって日本の大収穫のために準備をすればいいかと考えて、話し合いましょう。また、考える、話しあうだけではなく、実践ですね。


御言葉を少し見ましょう:使徒の働き 1:15、「そのころ、百二十名ほどの兄弟たちが集まっていた。」


ペンテコステの日に、約120人がその部屋にいました。そして、聖霊様が力強く現れて、弟子たちは満たされて、変えられました。町に人々が集まり、ペテロは大胆に福音を伝えて、多くの人がイエスを信じるようになりました:2:41「そこで、彼のことばを受け入れた者は、バプテスマを受けた。その日、三千人ほどが弟子に加えられた。」


この確率を考えましょう:3000人の新しい人を、120人の信者で分けますと、一人に付き25人です。


一人につき25人です。凄い数ですね。


明日、一般の日本人の人の目が開かれて、神様のことに飢え乾くようになり、クリスチャンの友人や家族、知り合いの人、職場の人、近所の人に尋ねに来る:「あなた、クリスチャンですね。私も、イエスのことを知りたい。クリスチャンになりたい。」一人ぐらいなら、なんとか行けるかもしれない。しかし、一人のクリスチャンに付き、25人の未信者が求めにきて、イエスを信じる、弟子になりたいと言ったら、どうなるでしょう。


普通の30人の教会は、750人の新しい求道者が与えられる。大きめの100人の教会は、2500人になります。


今現在、全国にいる20万人のクリスチャン(*)が、なんと500万人になります。(*教会に集まっている人数)


こういう数で圧倒されるかもしれませんが、これは単なる夢ですか?ありえない幻ですか?いや、そんなことはありません。前例があります。御言葉にもあるし、旧約聖書、そして新約聖書にも前例もあるし、教会の歴史にも何百何千ケースもあります。


私自身も、このように用いられた人、二人と実際にあったことがあります。一人は、先ほどの話のビクタージョン牧師です。もう一人は、あるアジアの大都市で、10年間に、100万人の受洗者を見た宣教師です。


日本の場合、このような大収穫が起こるか起こらないかは問題ではありません。必ずきます。問題は、いつ来る、そして、来た時に、クリスチャンがその収穫を受ける準備ができているかどうか。


私はできていますか?あなたはできていますか?日本の教会はできていますか?
一日で、クリスチャンの人数が、例えば25倍になれば、どうなりますか?
今日は、最後に、祈りのリクエストです。


祈ってください。自分のためにも、私のためにも、自分の教会の仲間たち、そして日本のクリスチャンと教会の共同体のためにも。


リバイバルと大収穫のために祈るだけではなく、実際にそのリバイバルと大収穫が来た時、大宣教命令に書いてあるように、与えられた一人一人をちゃん弟子として育て、洗礼を授け、イエスの命令を守るように教えることができるように。


宿題:

  • 疑いや失望感、過去の失敗から来る劣等感を手放し、改めてイエス様から日本の大収穫のビジョンを受け取りますか?どうぞ、神様の前に全てを明け渡して、素直に御言葉の約束を通して新しいビジョンを受け取りましょう。
  • 働き手のために祈っていますか?イエス様が言われたように:「収穫は多いが、働き手が少ない。収穫の主に祈りなさい!」ルカ 10
  • ひたすら主を賛美していますか?神様はヨシャパテ王に敵を打ち負かす作戦を与えられました。それは、賛美です。賛美を通して大収穫が与えられました。私たちも、イエスの部下というよりは、イエスの友人であり、パートナーです。その愛によって、喜んで主のために働きます。

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皆さん、続けて信じて祈りましょう。この「大収穫の準備シリーズ」を見ながら、以前のシンプルチャーチの動画のシリーズをぜひご覧ください。シンプルチャーチの土台にある固定観念や理念を考えてみると、今後どうやってこのような大収穫が実際に自分の教会の共同体、家族、また町や都市に来るかを、具体的に描くことができるようになります。シンプルチャーチのシリーズをぜひ参考にしてください:https://www.youtube.com/playlist?list=PLMZViWaFQ6vNo7Vx5zC-PY3XTdqnwsYK0
一緒に後ほど来る日本の大収穫のために祈りましょう。