前回は、教会に行く義務について話しました。(「教会に行く義務は?」のメッセージをまだお聞きでない方は、先にお聞きください!)

その中で、教会に行く義務はありませんが、エクレシア、生ける石として主の宮に建て上げられるためには、頭なるイエス様と繋がっているそれぞれの器官が集まり、励まし合う必要があるという話しをしました。

今日は、特別に教会に集っていない人を励ましたいと思います。

毎週、日本の教会の出席率は、人口の0.22%と言われています。※
いろいろな調査によると、キリスト教信者は、人口の1~2%となります。※

ということは、教会に集っていない人が、毎週の教会礼拝の出席者の3~9倍いると言う意味です。

毎週の出席者:29万人であれば、
教会に集っていない人:80万人~200万人
これほど多くのクリスチャンが日本にいるのです!

まあ、教会に行かない理由は、人それぞれあると思います。
ある人は、お仕事の都合があるため行けない。

ある人は、自称クリスチャンですが、特に教会に行く関心がない。

しかし、ある人は、教会に行く義務を恐れて、行かないようにしています。
また、ある人は、以前の教会の経験によって、傷つき、躓いています。

今日の話しは、特にこの二種類の方達のためです:
1、教会に行く義務を恐れている
2、以前の教会生活の経験で傷つき、躓いている

もちろん、教会に集っているクリスチャンもこの大事な福音のメッセージを聞いて頂きたいと思います!

まず、第一に、あなたはキリストにあって自由です!

1. あなたは自由です!
神様はあなたのことを怒っていません。あなたは、既に神様と不思議に結ばれて、神様から離れることはありません。
もし、あなたが教会の人に捨てられて、拒絶されていたとしても、心配しないでください。神様は、あなたを見捨てることなく、絶対にあなたを拒絶しません。
(イエス様も、当時の宗教者、「教会」に見捨てられたので、その立場にある人の気持ちを完全に分っておられます。)

神様はあなたをキリストの中に受け入れ、あなたは神様の愛する子供です。
あなたは、頭なるキリストを通して、直接父なる神様と繋がっています。
神様は、あなたとともにおられ、求めるなら、毎日導いてくださいます。
例え、罪を犯しても、キリストにあって赦され、聖められ、神様との完全な交わりの中に歩めます。
また、罪の生活、まだ罪の習慣が残っていたとしても、いつでもイエス様に立ち返ることができます。神様は、あなたを受け入れ、罪の汚れとその結果から完全に聖めてくださいます。
これらは全て、教会に行っているかどうかは関係ありません。

例え、今から死ぬまで、あなたが教会に一度も行かなかったとしても、それはあなたの自由意思です。
そのことによって、神様の愛から離れることはなく、拒絶されることもなく、神様は、あなたのことを怒りません。
今からずっと、神様との親しい交わりを楽しむことが出来ます。
まず、これを覚えてください。あなたは、自由です。
次にエクレシアの役割を見ましょう。

2. エクレシアの役割
エクレシアは、私達が神様の子供として成長する大切な器です。
もちろん、一人で、他のクリスチャンと全然交わらず、直接神様との繋がりによって、成長することはできますが、このエクレシアのコネクションがなければ、成長はとても難しいでしょう。

私達はもう既に、キリストにあって、全ての信じる者と不思議に結びつけられ、また、神様の家族の一員として三位一体の神様と、神様の家族の皆と永遠に主の家に住みます!

神様の中に、成長するためには、透明で、深く、強い人間関係が欠かせないのです。クリスチャンになる以前から、クリスチャンになって90年間経っていたとしても、欠かせないことです。
人間関係は、難しいです。もちろん教会の人間関係も。
関係が近くなればなるほど、深くなればなるほど、難しくなります。
教会の人間関係が難しくないと思う人は、多分周囲の方と距離を置き、近い関係とは言えないでしょう。
本当に、近くて、深い関係になると自己中心さや弱さと葛藤します。しかし、これは素晴らしい葛藤です。素晴らしいイエス様のように少しずつ変えられていくプロセスです。
なぜなら、この石の壁の写真のように、色々な形の石が、互いにこすれ合い、石工のイエス様がそれぞれの石の形を作りあげて、一つの素晴らしい「霊の家」を築きあげてくださいます。イエス様がしてくださると言いながら、私達は自分を委ねる必要があります。だから、「霊の家に築き上げられなさい。」と命じています。1ペテロ 2:5
私達自身がこのプロセスを受け入れることもできるし、拒否することもできます。

もちろん、教会の人間関係の中に、霊的な虐待、コントロール、権威の乱用も時々ありますので、知恵と聖霊の導きが必要です。その場合、距離を置く必要があるかもしれません。そうするなら、聖霊様の知恵と勇気が与えられます。

しかし、殆どの場合、人間関係が近くなるに連れての葛藤は、プロセスの一部として自然発生するものです。
人間関係の中に、目に見えない神様への愛を実践し、表現することができます。
「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。」1ヨハネ 4:20

新約聖書に「互いに」の命令と励ましの言葉が数十回でてきます。
兄弟姉妹として集まる利点が山ほどあります。その中のいくつかを紹介します:

・互いに励まし合い、互いに徳を高め合うこと。( 1テサロニケ5:11)
・互いの重荷を負い合うこと。(ガラテヤ6:2)
・神は孤独な者を家族の中に置かれること。(詩篇68:6)
・日々互いに励まし合うことによって、罪に惑わされて、頑にならないこと。(ヘブル3:13)
・互いに罪を言い表し、互いのために祈ることによって、いやされること。(ヤコブ5:16)
・互いに教え合うこと。(コロサイ3:16)
・その他、たくさんあります!

エクレシア、神の家族が正しく機能するなら、本当に素晴らしいことです。天国に行くまで、完全な教会の共同体はありません!
しかし、近づくことはできます。

3. エクレシアとして集まるための具体的な提案
この短いYouTubeのメッセージで、こんなに大きな課題を話すのは、本当に物足りませんが、取りあえず、エクレシアを経験するために、いろいろなヒントやアイディアを短く紹介したいと思います。主の導きによって、どうぞ、試してみてください。

イエス様との歩み
まず、毎日のキリストとの歩みを楽しんでください。
聖書の中のパウロは、一人で獄にいる間も神様との素晴らしい交わりの時を過ごしていました。
また、今現在一人でクリスチャン生活を過ごしていても、神様との素晴らしい交わりを楽しんでいる多くの方々もいます。
もちろん、一人で信仰生活をすることは、一時的なことのはずですが、神様の恵みがこの時でも、溢れ、満ち足りています。

2コリント 9:8「神は、あなたがたを、常にすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれる者とするために、あらゆる恵みをあふれるばかり与えることのできる方です。」

一人で信仰生活をすると、特に孤独の試練がありますが、主の恵みがこの時にこそ、溢れると約束されています。

賛美の生け贄
神様の子供としてのアイデンティティをしっかり理解して、賛美の生け贄を常に捧げましょう。教会生活、合同生活には、別の試練があります。一人の時に、主に

捧げる賛美の生け贄は、本当に素晴らしいものです。思い切り、賛美と感謝を捧げてください。

荒野の経験を感謝しましょう。
長く一人で信仰生活を過ごした聖書の人物、または今現在世界にいるそれらのクリスチャンのことも覚えて、この荒野の経験を感謝しましょう。イエス様の荒野の経験は、神様の祝福が溢れた時であったことを覚えてください。

もちろん、この時にエクレシアの関係が与えられるように、続けて祈ってください。しかし、急ぎ慌てる必要はありません。主の導きを待ちましょう。

2-3人の集まり
次に、2-3人で集まることを考えてください。
例え、大きな教会の礼拝に通っていても、神様が望まれる「エクレシア」の深い御国の関係を経験しているとは限りません。
まず、2-3人で本当に透明で、深く、近い関係を築いてください。

クリスチャンの友人か親戚は近くにいますか?
夫婦でクリスチャンですか?
親子共、クリスチャンですか?
クリスチャンではなくても、神様のことに興味をもっている未信者はいませんか?
インターネットで、驚く程多くのリソースがあります:賛美、ソーキング、聖書の学び、教えなどが沢山あります。
また、2-3人が集まる時、そのパターンや、方法はいろいろあります。*

基本は、まず集まることです!皆の忙しいスケジュールを合わせて集まることだけでも大変でしょうが、取りあえず、努力して集まって、話し合って、聖書を一緒に読んで、共にに祈って、励まし合う時間を持ってください。
また、実際に会うことができなくても、スカイプかLINEで、または電話で話し合い、祈り合ってください。

最後に一つのチャレンジ
他のクリスチャンと集まりに躓いたことのある人、あなたは、その経験、痛み、傷、裏切りなどをイエス様に委ねることはできますか?

ヘブル 12:15「だれも神の恵みから落ちる者がないように、また、苦い根が芽を出して悩ましたり、これによって多くの人が汚されたりすることのないように、、、」

恵みから落ちること:神様の恵みが溢れて十分ですが、私達がその恵みを無視して、受けずに生きることはできますよ。それは私達の自由意志です。
神様の恵みを無視して、苦い根、つまり兄弟姉妹の間の恨み、妬みなどをそのままにするなら、それは、多くの人に害を与えます。

別の訳で見ますと:

「その根から出た芽は悩みの花を咲かせ、大ぜいの人の信仰生活に、害を及ぼすからです。」(リビンングバイブル)

つまり、神様がどんなに素晴らしい兄弟姉妹の関係を与えてくださっても、もし私達が以前の痛みや恨みを引きずっているなら、それは今現在の人間関係に悪影響を与えてしまいます。
例えば、傷つけて来たその相手と全然違う人と交わっても、多分、以前と同じような問題にはまってしまいます。なぜなら、問題は相手のことではなく、自分の心の苦い根です。

聖霊様に聞いてください。積極的に、一切の恨み、妬み、裏切りなどをイエス様に委ねましょう。相手を赦す気持ちが無くても、もはやその人を裁かない決心をして、イエス様の力を頂いてください。

よかったら、一緒に祈ってください。

「イエス様、あなたは、この地上を歩かれた時、また十字架の上で、多くの人に傷つけられ、裏切られ、拒絶されました。
その時、私の恨み、私の傷、妬み、裏切り、悲しみの全部を受け取ってくださって、完全に処分してくださいました。
「神よ。私を探り、私の心を知ってください。私を調べ、私の思い煩いを知ってください。私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。」(詩篇139)
あなたが私の罪を赦されたように、私は私に傷つけた人をもはや裁きません。赦します。
また、恨む気持ちから完全に解放されますように、助けてください。その相手を祝福して、手放します。
また、本当のエクレシアを経験することができるように、助けてください。
「とこしえの道に導いてください。」
アーメン

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※キリスト教会の出席率:2009年のクリスチャンデータサービスのアンケートによると、平均の礼拝出席者合計は279,932人と言われます。日本のキリスト教徒の割合:文化庁の宗教年鑑では、約1%となっている。アメリカ合衆国のCIAの調査によると、2%ほどと推定されている。東京基督教大学の2014年の日本宣教リサーチによれば、0.82%となっている。

*小グループや個人の信仰生活を支援するリソースを後日に紹介します。
興味のある方は、ご連絡ください。mail@onfire.jp