神様は全能者、作り主、いと高き方、万軍の主など、いろんな呼び名があります。
でも、それら全てのうちで、何よりもまず、神様はお父さんです。
お父さんなる神様、お母さんのような聖霊様、そして子なるイエス様、三位一体、
三つのものが本質において一つのものです。
三人の家族見たいですね。
そうです。人間の結婚も、家族も、三位一体の神様に形どって作られ、神様の本質を反映しているはずです。

人間のお父さんも、親として一定期間、子供を育てますが、天のお父さん、神様は、永遠に私たちを愛してくださる本物のお父さんです!

キリストの体である教会、エクレシアは、神様のこの本質である家族をこの世に表すため、この地上に置かれています。
その体のかしらは、イエス様、
その唯一のお父さんは全ての上におられます。

マタイ 23:9「あなたがたは地上のだれかを、われらの父と呼んではいけません。あなたがたの父はただひとり、すなわち天にいます父だけだからです。」

エペソ 3:14-15「私はひざをかがめて、天上と地上で家族と呼ばれるすべてのものの名の元である父の前に祈ります。」

なので、教会・エクレシアの共同体の中で、一番必要とされるリーダーは、神様のお父さん、またはお母さんの心を反映する人であるべきです。
肩書きを別にして、資格や賜物も横に置いて、人を世話し、導く人は、神様の心を反映する「父親」・「母親」の心を持つ人でなければなりません。
自分の子供、自分たちの羊ではなく、神様の子供、神様の羊です。
イエスがペテロに言われたように:
ヨハネ 21:15-16「わたしの小羊を飼いなさい。」「わたしの羊を牧しなさい。」
イエス様の子羊、羊、また子供です。私たちは、一定の期間、その人たちの父親や母親のようなお世話役をするのです。

前回見ましたように、「親」の自我から人を扱うのではなく、成人として人を扱うことが目的ですね。
本当のお父さん・お母さんの心は、子供を自分のレベルに引き上げて、自分より優れたものとなるように助けて、応援することですね。
人生には季節もあり、親の役割が変わっていきます。
小さい時に、子供が絶対的に親に従う季節がありますが、これは割と短い期間です。
その子供が十代になり、反抗期と言われますが、実は、反抗ではなく、自立していく大事な期間ですね。子供が自分のアイデンティティを発見して、大人としてこの世に旅立つ準備の期間です。目標は、二十歳ぐらいの子供は、もはや、親の権威の下にいるのではなく、親の横にいるはずですね。
確かに、子供が10代の時の季節は難しい試練が多くあります!
私は、その最中です。
子供が、ある日は、子供のままでいたい、またある日は、急に大人になったと言い張り、親は動揺します。
親も、時々不安や、恐れを抱き、子供に鎖をつけ、コントロールしたい日もあるかと思えば、成長を喜び、大人として関わりあい、立派に成長している我が子を誇らしく送り出す日もあります。
しかし、どんな試練の中で動揺しても目的地は一緒です。子供が完全に自由、完全に自分の人生に対する責任を担う日がいつかやって来ます。
人は、怖くなると、人をコントロールしようとします。
私も、父親として、十代の息子が私の思う通りにならなかったら、怖くなります!その時に、私には選択肢があります。
子供を自由にさせて彼の意思を尊重するか、彼らを自分の意思に沿うよう、無理やりコントロールするか。
毎日、楽しみ、祈りつつ、子育てしています!
このことは、教会の関係にも、言い換えることができますね。
私たちが愛ではなく、恐れによって人を扱い、彼らに応答する時、人を信頼するのではなく、コントロールしようとします。
自分のように振る舞い、自分のように考えるように、人を操作しようとします。

もう一度言いますが、これは、肩書き、タイトルと関係ありません。
皆さんは、人と接する時、神様の「お父さん、お母さん」の心から人に接していますか?
それとも、恐れによって、人をコントロールしようとしていますか?

次の箇所では、雇い人、養育係か、親かの違いがよく見えます。

イエス様が言われました:

ヨハネ 10:12「牧者でなく、また、羊の所有者でない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして、逃げて行きます。それで、狼は羊を奪い、また散らすのです。」

1コリント 4:15「たといあなたがたに、キリストにある養育係が一万人あろうとも、父は多くあるはずがありません。この私が福音によって、キリスト・イエスにあって、あなたがたを生んだのです。」

パウロが使った「養育係」のギリシア語の原語は、お金持ちの家庭の子供の面倒や教育などを監督する役割の奴隷だそうです。
あなたには、例えば、1万人の養育係がいても、本当の霊的な父親、母親は数人ですよね。
例えば、私たちは、教えや説教を通して、本を読んで、多くの人からの祝福をいただくことができます。
その人は、私のことは全然知りません。それはそれでいいです。
養育係が1万人がいても、本当に必要なのは、父親と母親です。

パウロは、本当の父親の心で、テモテと他の若者たちを育てました。

私たちはどうですか?

少し抽象的な話ですが、具体的にしましょう。

次の質問を深く考えて、祈りましょう。

  • 肩書きを別にして、あなたは、常に天のお父さんの代表として、親のハートから人と接していますか?それとも、雇い人、養育係の心から人と接していますか?
  • その人が自分より優れたものとなるように努めていますか?実際にそうなる時、喜びますか?
  • 相手が実際に成長して、踏み出すように、どのようなチャンスを与えていますか?
  • あなたは、その人が失敗することを恐れていますか?それとも、愛によってその人を信頼していますか?

今日も、簡単なシンプルチャーチの原則をシェアさせていただきます。
弟子作り、シンプルチャーチの大切なツールの一つは、ディスカバリーバイブルのような聖書の学びです。
まず、このツールを使う時に、一人の人が教えるのではなく、皆が等しく、自由に自分に与えられた言葉、意見、解釈をシェアできる環境を保護します。
そして、その人が、直接神様から聞いて、シェアするように、導きます。
びっくりすると思いますが、未信者でも、信じたばっかりの人も、素晴らしい啓示と神様からの知恵を受け取ります。
教える必要はありませんが、一人が、ディスカバリーのプロセスをリードします。司会者みたいですね。
信じる前からでも、信じたばっかりの人でも、この簡単なプロセスをリードすることができます。
なので、できるだけ早く、年上のクリスチャンが新しい人に、リードしてもらいます。
もちろん、人によりますが、早い人なら、一ヶ月以内でも、新しい人に譲るケースもあります。
初めから、人をすぐ育て、彼らにどんどん任せていく目標を持って、スタートしてください。

何よりも、天のお父さんの心を忘れないようにしましょう。
どうぞみなさん、改めて天のお父さんの心を得て、その目を通して、一人一人を見ることができますように、祈ります。