(アジア・アウトリーチ2023年8月祈祷課題)

今月は「モルディブ共和国」のためにお祈りください

モルディブ共和国、通称モルディブは、インド洋にある島国。インドとスリランカの南西に位置する。イギリス連邦加盟国。モルディブには1200の島々があるが、人口はそのうちの202の島々に集中している。首都はマレ。公用語はインド・ヨーロッパ語族に属するディベヒ語である。

モルディブの経済・政治・宗教について

  モルディブの主な収入源は観光と漁業である。良い土や淡水の不足、高い人口密度のゆえに国民は最低生活水準で生活している。2004年の津波は農業やインフラに甚大な被害をもたした。加えて世界経済の低迷が観光業を苦しめている。

  名ばかりだったイギリスの保護制度は1965年に終わった。1968年以降から政党のない共和国として歩んできた。1978年からの独裁的なリーダーシップは人権を軽んじたが、近年、独立した司法が設立された。1990年代や2000年代にはマオイスト(ネパール共産党統一毛沢東主義派)たちが王制を打破すべく内戦を続けていた。2008年からはマオイストの中心の党が力をもっている。また2008年8月7日には基本的人権や言論の自由、複数政党制などを初めてうたった新憲法が制定された。

イスラム教だけが認められていて、国の一致と現政権支持のためにスンニ派の信仰が勧められている。イスラム教以外の宗教は禁じられており、それらを信じているのは外国人が多い。

モルディブのその他の情報

  • 面積:298㎢(日本の1%未満)
  • 人口:521,021(日本の0.4%2020年時点)
  • 宗教:
    イスラム教    99.04%
    ヒンズー         0.35%
    仏教              0.40%
    キリスト教      0.17%
    無宗教                  0.04%

「主に栄光を帰し、島々にその栄誉を告げ知らせよ。」

イザヤ書42:12

祈祷課題

壊れやすいモルディブの生態系のために

海面上昇による洪水が島々を脅かし、海温上昇と採掘が国の土台とも言えるサンゴ礁を減少させている。また2004年の津波や近年の観光客減少が国民の将来への不安を大きくしている。これらの現状下でモルディブ人が、キリストにしかない揺るがぬ希望を求めるように。

社会の闇がなくなるように

モルディブは観光客にとっては島の楽園だが社会は暗い影に覆われている。モルディブは世界の中でも高い離婚率を抱えている。犯罪やギャング活動も上昇し続けている。児童虐待と薬物乱用も深刻な問題である。イスラム教だけが唯一認められた宗教であり、政府は他のすべての宗教の公な実践を禁じている。イスラム教徒の中にはファンディタと呼ばれるオカルトを実践している者も少なくない。高慢,恐れ,利己的で肉体的な快楽の追求が止むように、またモルディブの人々の間に福音の光が届くように祈らなければならない。

未伝地域や民族を覚えて

キリスト教の宣教活動や文章伝道すら認められていない。政府はモルディブ人にキリスト信仰があることを否定し、クリスチャンを投獄している。西洋メディアと観光客の不道徳によってクリスチャンに対するイメージは非常に悪い。イエスの名と性質が真実にあかしされ知られるように。政府のキリスト教に対する重圧が逆にキリスト教への興味をもたせるようにお祈りください。

迫害を受けているモルディブ人クリスチャンのために

モルディブ人でイエスを告白する者はあざけりや社会からの追放や投獄、場合によっては拷問を覚悟しなければならない。クリスチャンたちの守りと、迫害の中でも大胆に福音が語られ神の国が拡大するように。

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