訳: 坂達也

先週ご紹介したボブ・ジョーンズという人は大変ユニークな預言者でした。一度悪魔に殺されて天国の入り口まで行き、そこでイエス・キリストに会って、他の死んだ人と同じように「この世であなたは愛することを学びましたか。」聞かれました。彼は一応「Yes」と答えましたが、その後で主から「あなたは地上に帰りなさい。地上に帰って、わたしの(身体である教会の)リーダーたちに影響を与え、10億のたましいを救う準備をしなさい。」= それは「わたしが聖書で与えると約束したすべての賜物を多くの人に数倍増して与えるために。」と言われたのです。

 ここで二つのことが分かります。一つは、ボブは「地上で愛することを学んだか」と聞かれて一応「学んだ」と答えましたが、それから地上に帰された後に「再婚した奥さんボニーさんから真の愛を学んだ」と答えていますから、真の愛を学ばせる為にもう一度この世に帰されたことになります。

 ボニーさんという奥様は、預言者の妻にふさわしい預言の賜物と、その上、聖書に詳しいという、夫のボブが認めるように「理想的な秘書役」を務めました。そして身体に多くの痛みを抱える夫を最後まで献身的に仕え、支えた「看護婦」でもありました。加えて、それ以上に私たちがあるべき姿ー花婿イエスの花嫁としての「従順」をもって、愛と喜びに満ちて、夫に仕え尽くした「妻」であったことをボブ師は認めたのです。この仲むずまじい夫婦のやりとりの一端は、ユーチューブ「Bob Jones 2012 Shepherd’s Rod」でご覧になれます。

  2つ目に、ボブはその愛を基に「10億の人の救い」(世の終わりのリバイバル)起こすためのリーダーを養育するという任務を与えられた」と私は解釈します。こんな人は滅多にいません。

 そこで彼は、誰に会っても「主から直接何か預言の言葉を聞いたか」と常に聞き、アメリカの既存の教会の指導者たちだけでなく、世界から集まって来る人、特にこれから活躍が期待される若い人たちに向かっての主からの預言を、死ぬ直前まで、忠実に伝えたのです。

 その「10億の人の救い」 という世の終わりのリバイバルが、正に2020年の今年から始まろうとしています。というのはボブの預言の一つに「アメリカン・フットボールのカンサスシチー・チーフがスーパー・ボールに勝ったら、それからリバイバルが始まる。」というのがあり、それが今年つい最近になって実現したからです。このことを預言者ショーン・ボルツ師が「ボブ・ジョーンズ師は、私に少なくとも10回は、神からの預言でそれが起こる、そして、それが起こったら、その年位から、神は、神の 「Apostolic Chiefs 使徒のチーフになる人たち」を起こし始めると語った」と言います。

 2014年のバランタインデー2月14日に天に召されたボブ・ジョーンズ師は、真に私たち「主の教会」への「愛の使者」でありました。その愛とは selfless AGAPE の愛です。それはロマ書13:10に「愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、、愛は律法を全うします。」また、1テモテ1:5に「この命令は、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰とから出て来る愛を目標としています。」と書かれている通りです。

 私たちクリスチャンは、その神のアガペの愛を何としても学びとらねばなりません。その為には、アガペの愛そのものであるイエス・キリストに常に個人的に接し、イエスご自身から直接学び取るだけでなく、それを現実にこの世で実行しなければならないことは明白です。

 リック・ジョイナー師は「そのような真の愛を知って、実行している人には人が集まる」と言います。それが「コイノニアの愛」であり、そのような愛の実行者が二人、三人(スモールグループ、多くて十二人)が集まるところに、人が集まる、そのことがイザヤ書60に書かれています。

 「暗やみが諸国の民をおおっている。(現在は、まさにその時代になりました)しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現れる。・・・目をあげて、あたりを見よ。彼らはみな集まって、あなたのもとに来る。(イザヤ60:2−4)

あなたが輝き、地の塩となっているところにはもっと多くの人が集まるのです。そのようなリバイバルが起きると、大きな「既存の教会」にも人は集まりますが、それよりはるかに大きな割合で、コイノニアの小さなグループにこそ、より多くの人が集まる、するとそのグループが直ぐ大きくなり過ぎますから、そこから別のスモールグループが生み出されどんどん分身して行く。それが進めば、大きな既存教会の成長よりも、より早く、より大きく成長して行くーー実は、そのようなビジョンを見たとジョイナー師は言われます。

コイノニアの愛のグループでは、先ず一人一人が直接主からのことばを聞く「霊の耳」を持つ訓練をします。それによって毎日それぞれが個人的に主に直接聞いて、その時に必要な「主の御心」をそれぞれが受け取り、「頭だけのクリスチャン」にありがちな「人間的な思いとか考えの一切をとりこにしてキリストに服従させ、私たちの行動を全て聖霊に委ねる(2コリント10:5)という生き方をし始めると、人がどんどん集まる。その結果が、世界で10億の人が救われるだけでなく、霊的弟子訓練もできて行くのです。

その為に最も必要なものは「主からの知恵」です。例えばリバイバルによって癒しが起こり始めても、その癒しが一時的なもので終わるのではなく、持続させる「知恵」を主からいただくことが究極的な健康保持につながります。あらゆる事態において私たちに最も必要なものは「識別の力」と神の「知恵」であり、その元はすべて「神の愛」から出ていると言われるのです。

従って、私たちがこの世を去る時に、天の門の入り口で「この世であなたは愛することを学びましたか」と主イエス・キリストに聞かれることは、そう言う意味であるとボブ・ジョーンズ師もジョイナー師も言われます。(終わり)

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