(アジア・アウトリーチ2023年1月祈祷課題)

今月は「アフガニスタン」を覚えてお祈りください

アフガニスタンは、中東・中央アジアに位置する共和制国家。内陸国であり、分離したパキスタンが南及び東に、西にイラン、北にタジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンで、国の東端は中華人民共和国に接する。首都はカーブル。 パシュトゥーン人(狭義のアフガン人)のほか、タジク人、ハザーラ人、ウズベク人、トルクメン人などの数多くの民族が住む多民族国家でもある。

アフガニスタンの経済・政治・宗教について

地理的に重要な所にあるアフガニスタンは数々の戦争を経験してきている。とくに郊外における爆撃の被害は大きく、今でも推定100万発の地雷が地中に埋まっているとされている。戦争のために道路や建造物は絶えず壊されてきている。ガスと鉱石は国を大きく繁栄させる可能性を秘めてはいるものの、国に敵対しているタリバンをはじめとする反政府組織との衝突が国の安定的な成長と進展を妨げている。

アフガニスタンを支配していた世襲君主制度は1973年になくなった。その後、支配していた共和政体は1978年にマルクス主義者によるクーデターによって力を失い、旧ソ連が侵略する。10年続いた戦争によよって旧ソ連軍は撤退したが、タリバンを筆頭とするイスラム過激組織が2001年までに国の90%を支配するようになる。9.11のアメリカでの同時多発テロの後に米軍が進軍し、2002年~2004年に民主政権を発足させた。しかし、2021年のタリバンによるアフガニスタンの再征服が起こった。最初の外国軍が去ってから4か月以内に、タリバンに対するすべての軍は降伏し国を逃れた。タリバン政権によって、アフガニスタンの貧しい人々への人道援助は停止された。また厳しいイスラム法が再導入され、キリスト教徒の迫害が激化した。タリバンはイスラム教の保守的な宗派であるワハビーを国民に強要している。

アフガニスタンのその他の情報

  • 面積:652,225㎢(日本の約 1.58倍)
  • 人口:39,835,428 (2020 年時点、日本の31.6%)

宗教:

  • イスラム教           99.85%
  • 無宗教         0.07%
  • キリスト教            0.05%
  • ヒンズー教         0.01%
  • その他                 0.01%
  • シーク教               0.01%

「全地よ。主を恐れよ。世界に住む者よ。みな、主の前におののけ。」

 詩篇 33:8

祈祷課題

アフガニスタンの教会を覚えて

政府は登記上におけるクリスチャン人口を0%としているものの、「地下」教会として数百人のクリスチャンアフガンがいると考えられている。近代メディアによって宣教や弟子訓練はしやすくなっている。しかし、クリスチャン信仰を告白するには肉体的ないのちを失う覚悟を持たなければならない。教会がイエスにある愛と守りによって成長できるように。

アフガニスタンの未伝部族を覚えて

アフガニスタンは世界有数の未伝国である。実に70もの部族が福音を聞いたことがない。この中にはパシュトゥーン人(人口の約40%)や国の北東にあるタジク人の他に、ハザラス人、ウズベク人やトルクメン人などが含まれる。これらの部族が差別や文化的圧迫から解放され福音を聞くことができるように。

アフガニスタンの女性を覚えて

2001年から2021年にかけて行われた民主的な進展は、2021年9月以降、タリバンによって取り消されてしまった。女性は再び公の生活に参加することが禁止されている。アフガニスタンでは、男性医師の医療を受けられない女性が多いため、多くの女性が出産で亡くなっている。女性の3分の1は身体的暴力に苦しんでいる。未亡人は非常に困難な状況に直面し、自殺は一般的となっている。特別な聖書のラジオ番組を通して、神様が女性たちを愛しておられことが放送されている。女性の識字率は1979年の11%から2018年には55%以上に向上しており、より多くのアフガニスタン女性が聖書のことばを読むことができるだろう。女性たちが抑圧から自由にされ、キリストによる真の自由を見いだせるように。

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提供:アジア・アウトリーチ

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