(アジア・アウトリーチからの祈祷課題です。)
今月は「北朝鮮」を覚えてお祈りください
北朝鮮は、東アジアの朝鮮半島北部に位置し、最高指導者による事実上独裁体制を取る社会主義共和国。分断国家朝鮮の北半部を実効支配している。豆満江を挟んで中華人民共和国およびロシア連邦と、鴨緑江を挟んで中華人民共和国と接している。首都は平壌。
北朝鮮の経済・政治・宗教について
北朝鮮の経済は世界で最も孤立している。農業の衰退や莫大な軍事費、そして核を用いようとする無理な政策が国の経済を縮小させている。アメリカやアジアの各国が連携を強める中で、今まで北朝鮮の主な収入源であった国際的な麻薬取引やギャンブルや偽金が確実に減っている。闇市場は今でも拡大し続けている。世界有数のミサイル輸出国である。国民の栄養不足が深刻化していく一方である。
北朝鮮は1910年~45年まで日本に占領されていた。1948年にロシアの援助を受けた共産主義による政府が誕生した。韓国を1950年に占領し、1953年まで朝鮮戦争が続いた。韓国と北朝鮮の国境は絶え間なく監視されている。
北朝鮮で認められている唯一の宗教は、すでに亡き総書記を崇拝する宗教である。その他の宗教は禁止されている。今まで数百万人ものクリスチャンが迫害によっていのちを落としており、今日も100,000人のクリスチャンが投獄され、強制労働を強いられている。クリスチャン人口の正確な数は分からない。
北朝鮮のその他の情報
- 面積:122,370㎢ (日本の約32.4%)
- 人口:26,244,582(日本の約21.4% 2020年時点)
- 宗教:
- 無宗教 69.30%
- 土着宗教 15.50%
- その他 13.20%
- キリスト教 1.48%
- 仏教 0.40%
「私が呼んだその日に、あなたは私に答え、私のたましいに力を与えて強くされました。」詩編 138:3
祈祷課題
北朝鮮の国家体制を覚えて
国民が海外との接点を持つことは厳しく制限されており、国内では亡き総書記のイデオロギーを宗教化して国民がコントロールされている。前総書記は70もの自分の銅像を建てさせ、他に数万にも上るだろうとされているモニュメントや塔がいたるところに建てられている。国家は若き最高指導者である金正恩と死んだ祖父である金日成を中心にカルトを作り上げている。核による恐怖は国民の貧困と苦しみによってかろうじて抑えられている。1994年以来、300万人以上が餓死しているとされている。外国の慈善団体は食料や農業技術のほかにビジネスベンチャーを始めることができるが、その活動は制限され厳重に監視されている。神様がこの土地を完全に解放し変えてくださるように。また、限りなく自己中心的なこの国家体制と指導者たちにキリストの御霊が働き悔い改めがおこるために祈りが必要である。
深刻な食糧不足を覚えて
国土の15%だけが耕作可能であるうえに、農業に関する不十分な知識と季節ごとに起こる洪水が国民の暮らしを圧迫している。家族に十分なご飯をたべさせることが大きな課題である。窃盗や強盗が後を絶たず、食用の草花の採集が盛んにおこなわれている。いのちの危険を顧みず、中国へと国境をまたぐ人々や違法な闇市場から人肉に手を伸ばす人々すらいるといわれている。奇跡的な方法で犯罪を誘発することなく食料が国民に十分にいきわたり助けが届くように祈りが必要である。
北朝鮮のキリスト教会を覚えて
北朝鮮は韓国のリバイバルが始まったところである。ピョンヤンは昔「東のエルサレム」として知られていた。朝鮮戦争時に多くのクリスチャンたちは南へと避難し、避難に成功しなかった人々は殉教した。今日の地下教会については多くは知られていないが、危険と迫害の中にあって確実に成長し続けていることは確かだ。聖書を所有すること、また「神」や「イエス」と口に出すこと、クリスチャン同士で集まることに対する罰は死刑である。世界で最もクリスチャンであることが難しいこの国においてクリスチャンたちが主イエスの特別な守りと忍耐をもって立ち続けることができるように。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfire.jp/downloads/pfn/2025-1-NorthKorea-PFN.pdf
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