アジア・アウトリーチ 2025年3月祈祷課題

今月は「モンゴル」を覚えてお祈りください

モンゴルは、東アジア北部に位置する国家。東と南を中華人民共和国(中国)・内モンゴル自治区と、西を中国・新疆ウイグル自治区と、北をロシア連邦とそれぞれ接する内陸国。首都はウランバートル。

モンゴルの経済・政治・宗教について

 モンゴルの経済は伝統的には遊牧と農業が中心だが、鉱山業も海外からの投資を呼び込んでいる。冬の間の極寒は多くの家畜を失わせるため、人々は仕事を求めて町へと出向く。旧ソ連に依存していた経済から開かれた商業経済へのシフトが少しずつ行われている。裕福になった者は限られており、国民の中は近年の経済活動によって以前にもまして貧しくなっている者も少なくない。
 1206年に国家として一致し、ジンギスカンによって東はヨーロッパから西は韓国に伸びる大国家となった。1368年~1911年までは他国の支配下にあった。1921年に旧ソ連の影響で共産主義思想の強い国家となったが、1990年には複数政党による民主的な政治が実現した。しかし政府には腐敗がはびこっていることのほかに、貧困層への不十分な対応が国民から批判されている。
 モンゴルの主要な宗教は仏教、シャーマニズムそしてイスラム教であるが、国民には信教の自由が認められている。海外からの宗教的な活動に対しては若干の規制はあるものの、キリスト教に対する政府の干渉は非常に少なく、アジア圏でも有数の開かれた国である。

モンゴルのその他の情報

  • 面積:1,565,000㎢ (日本の約4.1倍)
  • 人口:3,493,629(日本の約2.8% 2020年時点) 
  • 宗教:
  • 仏教 35.30%
  • 土着宗教 32.40%
  • 無宗教    26.48%
  • イスラム教  4.10%
  • キリスト教   1.72%

「主は、ご自身の民に力をお与えになる。主は、平安をもって、ご自身の民を祝福される。」 詩篇29:11

祈祷課題

モンゴルの複雑な経済状況を覚えて

 就業、教育、子どもや他の人々の人権などに対する政府の取り組みと予算は大きな課題となっている。伝統的な遊牧民たちの生活は脅かされている。経済活動は身内や内部の関係者たちには大きな利益をもたらせているものの、国民の大多数は貧困生活を強いられている。モンゴルのリーダーたちが公平にそして知恵をもって国を導かなければならない。

未伝部族を覚えて

 遊牧民たちは伝統的な生活を続けていくのが困難である。福音を宣べ伝えている伝統文化に寛容な慈善団体の働きが祝福されるように。西に住み、イスラム教に属しているカザフ人たちがいるが、彼らの中にもキリスト教徒が起こされている。数人のクリスチャンは彼らの中で働いているが、イスラムの宣教師たちが彼らをもう一度イスラム教徒へと回宗しようとしている。カリミク人、ツヴァン人そしてエベンキ人たちはモンゴル人であり彼らは中国やロシアのコミュニティーに属している。それぞれには少なくとも一つの教会と少数のクリスチャンはいるものの、重荷をもって宣教されているわけではない。

モンゴルのキリスト教会を覚えて

 現在、モンゴルの教会が祝福されており成長していることは、長年の祈りに対する答えである。1989年にはモンゴルのキリスト教信者は数えられるほどしかいなかったとされているが、2010年までにはその数は4万人以上にも急激に成長した。またキリスト信者たちは全国の何百もの教会やグループに所属して礼拝をささげている。今日、クリスチャンの数はさらに多くなっているであろう。モンゴルの教会は数だけでなく、しっかりと成熟しておりとモンゴル文化に沿った福音伝道を効果的に行っている。教会の年齢はまだ浅いかもしれないが、モンゴルの教会は積極的に未伝地に宣教師を送り、モンゴル全国において様々な社会的な働きをも展開している。教会では独自のモンゴルスタイルによる礼拝音楽も多く用いられている。モンゴルの教会の上に神様からのさらなる祝福が及ぶように祈らなければならない。

この情報のPDFはダウンロードできる:

https://onfire.jp/downloads/pfn/2025-3-Mongolia-PFN.pdf

提供:アジア・アウトリーチ

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