(アジア・アウトリーチ2023年6月祈祷課題)
今月は「ブータン王国」のためにお祈りください
ブータン王国は、南アジア、インドと中国の間にある友邦国。仏教(ドゥク・カギュ派)を国教とする国家である。民族はチベット系8割、ネパール系2割。公用語はゾンカ語。首都はティンプー。国旗はかなり複雑なもののひとつで、竜のうろこが細かく描かれてある。
ブータンの経済・政治・宗教について
ブータンの生活水準は低く、遅い経済成長が失業率を押し上げている。地形的な理由によりインフラの整備は不十分である。観光客の入国も厳しく制限されている。国民の約23%が貧困に苦しんでいるものの、ブータンは世界で最も幸福な国の一つとして有名である。
ブータンは独裁的だが温和な仏教のリーダーシップと従順な議会によって治められている。少しずつ民主的になりつつある。ブータンの主な外交国はインドである。ブータン国は自らの主権を断固守っている。
国教はアニミズムを起源とする仏教だ。国は他の宗教を邪魔になるものとみなしており、仏教以外の宗教に改宗することやそれを勧めることは法によって禁じられている。キリスト教会堂を立てることは認められていない。キリスト教徒は仏教徒には認められている多くの権利(たとえば無償教育)から除外されている。
ブータンのその他の情報
- 面積:47,000㎢ (日本の約12.4%)
- 人口:787,424(日本の約0.6% 2020年時点)
- 宗教:
仏教 74.56%
ヒンズー 22.43%
キリスト教 2.11%
イスラム教 0.50%
土着宗教 0.40%
「あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れることができません。」
マタイ5:14
祈祷課題
ブータンの救いのために
ブータンは世界で最も福音が行き届いていない国の一つである。国教の仏教は国民に深く根付いており、アニミズムや悪霊的な力の影響が大きい。ブータンの国旗には竜が描かれているが、この国はまさに「ドラゴンの国」である。仏教君主制度に基づいて、政府はブータンを諸外国から孤立させ続ける政策をとっている。また密教の強力な霊的支配が存在し、ブータンは世界で最も福音化されていない五つの国の中に含まれている。ボンと呼ばれる土着宗教は仏教に置き換えられているものの、いくつかの民族の間では強いオカルトや悪魔の影響を受けているような偶像礼拝が行われている。チベットやヒマラヤの大民族であるゾンカ人、ツァングラ人、レプチャ人、ケン人、グルン人の中で、レプチャ人だけがかなりのキリスト教徒の人口を持っているようだ。
ブータン人のすべての民族グループの間で証言する信者の交わりを祈らなければならない。新約聖書は公用語であるゾンカ語には翻訳されているが、その他のほとんどの言語には聖書がない。ブータンが霊的に自由にされるように祈らなければならない。特に、生きておられる救い主であるイエス・キリストがワンチュク王と王室にご自身を明らかにしてくださるように。王室とブータンの人々が、キリストの愛と力を知ることができるように。
迫害を受けているキリスト教徒のために
ブータンではクリスチャンには自由がなく、様々な迫害を受けている。教会堂が建てられないので、集会は家で持たれている。クリスチャンになると無償教育、国民保健、または仕事をもつことができない。また電気や水道の制限も受ける。これに加えて暴力的な迫害を受けることもある。弾圧の中にあるクリスチャンたちの信仰が守られ、福音宣教が前進するようにお祈りください。
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