(アジア・アウトリーチ 2023年10月祈祷課題)
今月は「ラオス」のためにお祈りください
ラオスは主にベトナムとタイと国境を接しており、陸地に囲まれている細長い国である。多くの山々に囲まれており、国土の約55%が森林によって構成されている。国民は143もの異なる民族に分類できる。政府は生活している高度によって国民の階級を分類している。
ラオスの経済・政治・宗教について
人口の80%にも上る人々は農業に従事している。ベトナム戦争とその後の混乱は、ラオスを隣接している国に比較して貧しい国に変えてしまった。政府は投資家や個人事業主たちに積極的にビジネスチャンスを提供しており、経済成長には期待がもてる。ところが、不十分なインフラや政府の腐敗、ビジネスのための資本金があまりにも不足している。森林伐採や人身売買に加え、麻薬の取引が横行している。
1954年にフランスの植民地支配から独立後、ラオスは1975年までにはベトナムとラオスの政府とで完全な統制を確立している。経済的には開かれているものの、政府は大きな力をもっており、人々の自由や表現の自由は制限されている。
1975年から1978年にかけて、共産的な政府はクリスチャンを弾圧していた。その後、迫害はおさまったものの、いまだにクリスチャンやキリスト教会は監視されており標的になりやすい。仏教は昔からの強い影響力を保持しているが、近年ではアニミズム的思想と混在している。
ラオスのその他の情報
- 面積:236,800㎢ (日本の約63%)
- 人口:7,633,779(日本の約6% 2020年時点)
- 宗教:
仏教 57.29%
土着宗教 34.70%
無宗教 4.20%
キリスト教 3.38%
中国宗教 0.30%
イスラム教 0.10%
バハーイー教 0.03%
「光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。」
ヨハネ 1章5節
祈祷課題
聖書の翻訳のために
ラオスの言語状況は非常に複雑である。いくつかの聖書翻訳グループが、この課題に対処する方法を模索し続けている。聖書の翻訳を必要としている言語は少なくとも31あり、さらにその後26の言語に対しても正しい翻訳が必要となると考えられている。幸いにもミエン語の聖書が発行されている。神のみことばが現地の人々に届くよう、利用可能なすべてのツールが効果的に用いられ、翻訳プロセスが順調に進むように祈らなければならない。
未伝の地域や部族のために
教会が急速に成長しているものの、まだ多くのところが未伝となっている。143もある部族のうちまだ多くは未伝部族である。この中には国民の大多数をなしているラーオ族、15のことなったことばを話すタイ族、山岳に住んでいるモン族などがある。多くの人々は仏教と土着宗教を信仰している。5000ものお寺に比べて250の教会というのが現状だ。ラオス中にイエスの光が輝き多くの人が救われるようにお祈りください。
政府による活動制限を受けている教会のために
政府による制限によって、ラオスの教会は苦しんではいるものの、その中で神様の恵みによって成長している。ほぼすべての地域教会には先住民族のラオス人が伝道活動を主導している。また政府は2つのプロテスタントグループを認めている。大きいのはラオス福音教会で、キリスト教の成長のほとんどがここで起こっている。成長はまた「地下」の家教会を通じても起こっている。残念ながら、訓練を受けていた教会指導者のうち90%以上が1975年にラオスを去ってしまった。このためほとんどの会衆には十分な聖書的訓練を受けた牧師がいない。公認の教会と家の教会の両方の指導者のために祈らなければならない。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2023-10-Laos-PFN.pdf
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