アジア・アウトリーチ 2025年4月祈祷課題

今月は「カザフスタン」を覚えてお祈りください

カザフスタンは中央アジアとヨーロッパにまたがる共和制国家である。首都はアスタナ、最大都市はアルマトイ。ロシア連邦、中華人民共和国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと国境を接し、カスピ海、アラル海に面している。

カザフスタンの経済・政治・宗教について

原油と鉱石の埋蔵量が非常に多い。カザフスタンは世界で最も早く経済成長を続けている国の一つだが、経済成長の恩恵を受けているのは国民の少数だけだ。国民の大多数は貧しい生活を強いられており、彼らは放射能、悪い水、公害といった諸問題の被害者でもある。
カザフスタンは旧ソ連の崩壊後1991年に独立を宣言した。政治は多政党によって行われているものの、1991年からの大統領が、独裁的に支配しており選挙においては不正が繰り返されている。国内の様々な活動に対する国の規制が積極的に検討されている。
共産主義にあって宗教活動は禁止されていた。今日、伝統的に認められてきた組織だけが自由に活動できている。イスラム教徒の積極的な布教活動は政府の反感をかっている。イスラム教以外の宗教をも禁止するための法律が必要であると議論されている。これが実現すればキリスト教の布教活動は完全に禁止されることになりキリスト教徒も迫害の対象になりかねない。

カザフスタンのその他の情報

  • 面積:2,717,300㎢ (日本の約7.2倍)
  • 人口:19,828,165(日本の約16% 2020年時点) 
  • 宗教:
  • イスラム教 53.68%
  • 無宗教 33.94%
  • キリスト教   12.15%
  • 仏教    0.15%
  • 土着宗教・ユダヤ教・その他  0.08%

「天を創造した方、すなわち神、地を形造り、これを仕上げた方、これを茫漠としたものに創造せず、人の住かにこれを形造った方、まことに、この主がこう仰せられる。『わたしが主である。ほかにはいない。』」 イザヤ45:18

祈祷課題

カザフスタンの経済成長を覚えて

莫大な自然資源によってカザフスタンは大きく変わりつつある。近代的な建物が多く建設されており、工業団地が拡大しつつある。これらは就労のチャンスを国民に与えているので幸いである。一方、経済的な恩恵によって非常に富んでいるのはエリート階級に限られる。特に郊外に住む人々は貧しい生活を強いられている。経済的な祝福がある一方で、不正や物質主義的な考え方が蔓延している。カザフスタン政府がすべての国民の幸せを願って働くことが必要だ。十分な賃金が保証される職場が多く必要だ。
福音がカザフスタン人に届くように
 「カザフ人であることはイスラム教徒であること」と言う人がいるほどに、ほとんどのカザフ人はシャーマンと先住民の慣習に強く影響を受けたイスラム教を信仰している。他のイスラム教諸国はイスラム教徒の宣教師をカザフスタンに送るために莫大な金額を投資している。イスラムの宣教師によって一部のロシア系住民さえもイスラム教に改宗させられているほどだ。ソビエト連邦崩壊後、1989年に46あったモスクの数は2020年には2300に増加した。しかしカザフスタンはまだイスラム教が特別な地位を与えられていない唯一の中央アジアの国でもある。光のある間にカザフ人が歴史的な霊的束縛から自由にされ、キリストの福音が届けられるように祈らなければならない。

カザフスタンの教会を覚えて

カザフスタンの教会を構成している人種は、白人からアジア人へとゆるやかに変化してきている。教会は確実に成長している。聖書の訓練が必要とされている。過去には十分な数の聖書学校などが存在したが、法律が変わったことでこれらが閉鎖されてしまった。通信教育が今後用いられていく可能性がある。教会会員の26%だけが男性である。御霊に満たされた、カザフ人働き人を主体とした働きが多く必要だ。迫害が増している。特に政府権力、イスラム過激派、また未信者の家族によるクリスチャンへの迫害が多い。教会やクリスチャンが一致と忍耐によって立ち続けることができるように祈らなければならない。

この情報のPDFはダウンロードできる:

https://onfire.jp/downloads/pfn/2025-4-kazakhstan-PFN.pdf

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