今月は「イスラエル」を覚えてお祈りください

イスラエルは、中東のパレスチナに位置する国家。北にレバノン、北東にシリア、東にヨルダン、南にエジプトと接する。ガザ地区とヨルダン川西岸地区を支配するパレスチナ自治政府(パレスチナ国)とは南西および東で接する。地中海および紅海にも面している。実質的な首都はテルアビブであり、経済と技術の中心地をなしている。一方、イスラエル政府としてはエルサレムを首都と宣言しているが、エルサレムに対する国家の主権は国際的には限定的にしか認められていない。

イスラエルの経済・政治・宗教について

 イスラエルでは近代的であるハイテクやバイオテク科学が、非常に発展している。敵国からの攻撃から自国を守るため、イスラエルの防衛費が多額であるがために、今後の経済的な発展を妨げる恐れがある。また、移民政策に関する予算や水資源の確保なども課題である。資源に乏しいイスラエルは石油や石炭や軍事設備を輸入している。地中海底に眠っている自然ガスや石油は将来的にイスラエルの燃料問題を解決してくれるだろう。
ユダヤ人での間では、特にここ数年で福音への関心が高まっている。少なくとも12,000人のユダヤ人は、イスラエル国内でキリストを救い主と認めているようだ。メシアニックジューと呼ばれる彼らは、今やイスラエル社会の一部となっているものの、クリスチャンの数の増加は迫害の増加にもつながっている。迫害の中にあっても、大胆なあかしや信仰のための忍耐が必要とされている。近年続いているイスラエルへのユダヤ人の帰還は、ユダヤ人の歴史の中でも特に重要な出来事である。これは預言の成就と見なされている。イスラエル国の霊的な回復は世界中のとりなし手たちのテーマとなっている。(ローマ11:25-31)。

イスラエルのその他の情報
  • 面積:20,700㎢ (日本の約2%)
  • 人口:9,517,181(日本の約7.7%) 
  • 宗教:
    • ユダヤ教 75.40%
    • イスラム教 16.70%
    • 無宗教     3.81%
    • キリスト教  2.04%
    • その他  1.90%
    • バハイー教  0.15%

「エルサレムの平和のために祈れ。『おまえを愛する人々が栄えるように。』」 詩篇122:6

祈祷課題

ユダヤ人たちのイスラエル帰還を覚えて

1948年建国以来多くのユダヤ人たちがイスラエルへ帰還し続けている。今や、イスラエルは世界中で最も高いユダヤ人人口を有するようになった。聖書を知る多くの人々はこれを旧約の預言の成就であると信じている。不信仰の中で帰還する者も少なくなかったが、キリストを信じるユダヤ人が起こされているのは東ヨーロッパ、エチオピアまたロシアから帰還した人々の中からである。イスラエルの霊的再建のためにいよいよ祈らなければならない。イスラエルの霊的状況は改善しつつあり、数千人規模でユダヤ人たちが神に立ち返り、聖書のみことばの成就のために祈りつづけている。

紛争にあるイスラエルを覚えて

2023年10月に民間児を襲った恐ろしいテロがきっかけとなった中東の戦争は今も続いている。イスラエルのガザへの侵攻によって、死と破壊が甚大な影響をもたらしている。この紛争は国際社会から強く非難されているが、誰を非難すべきかで世界は分断している。テロリストを狙ったイスラエルのガザに対する攻撃はその破壊力の大きさのゆえにジェノサイドと疑われている。ガザ侵攻の原因となったハマスは未だ排除されていない。競合する主張や関係各国の意図のために、紛争の解決は容易ではない。イスラエルとガザの両者は土地の権利を主張しているが、解決するための人間の努力はすべて失敗に終わっている。ガザを実質的に支配しているテロリストが力を持っている限り、人々の心には憎しみが根付き続け、停戦は長続きしない。紛争にある両者がイエスキリストを通して真の和解と平和を見出せるように祈り続けなければならない。

福音への関心が増え広がっているイスラエルを覚えて

とくに近年、ユダヤ人たちの間で福音に対する関心が広がっている。イスラエル人たちから福音を遠ざけ囲んできた壁に少しずつ亀裂が生じてきている。メシアニックジューの数は急速に増えている。今や12,000人以上であるとされている。ユダヤ教の超正統派の部族「ハレディー」からもメシアニックジューが起こされている。イスラエルにおいてメシアニックジューは知られ始めているが、迫害も増えている。

この情報のPDFはダウンロードできる:https://onfire.jp/downloads/pfn/2025-11-israel-PFN.pdf

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