聖書読書プラン:http://bible.us/r/CdH
バプテスマ(洗礼)についての聖書読書プランはどうでしたか?
この聖書読書プランだけで、バプテスマのことを全て理解することはできませんが、ぜひ、ご自分で、また信仰の家族と一緒に、御霊の導きによって、御言葉を調べて、踏み出してください。ここ二千年の間、様々な教団、教派、教会の伝統としきたりや規則もそれぞれ多くあり、それらを尊重しますが、御言葉の基準、そして、今のあなたの信仰生活、与えられた信仰の家族の中で、主から導かれた形に従い、信仰の歩みに進めるように祈ります。
以下に、バプテスマについてよく聞かれるQ&Aをリストアップしてみました。ここにある答えは参考にしていただき、一人一人のクリスチャンが、自分に与えられた共同体の中で、自ら御言葉に従うプロセスを何よりも応援しています。
また、バプテスマのガイドラインとして、簡単な方法を紹介しています。私たち信じるもの全てに与えられた「大宣教命令」に則って、バプテスマを授ける時の参考にしてみてください。
みなさんのフィードバック、質問や意見などがあれば、どうぞ、連絡してください。
Q: バプテスマはいつ受けるのでしょうか?
聖書箇所:使徒行伝 16:29-34、使徒行伝 2:41、使徒行伝 8:26-40 、使徒行伝 10:47
聖書の中の初代教会の前例は、信じた人は信仰を告白したその日にバプテスマを受けています。
現在は、教会ごとにバプテスマに対する規定が決まっていますが、聖書には特別な準備期間が指定されていません。
聖霊様の導きに従い、YouVersion「愛の旅-バプテスマ」の聖書読書プランの7日目の内容を理解し、心の準備ができたなら、信仰によって進みましょう。
本来、イエスと出会ってすぐ、信仰の熱いうちに、バプテスマを受けるのが当然の流れでした。もしかしたら、これは、御霊にあって、熱い信仰を燃やし続ける、大切な決断と行為ではないでしょうか。
Q: バプテスマを受けると、その教会の会員になるのでしょうか?
聖書読書プランの5日目に書いてあるように、バプテスマを受けて、イエスと結ばれる時に、自動的に、世界に広がるキリストの大家族の一員となります。
地元で、同じ信仰のある人、信仰の家族などと繋がることも大切ですが、このことも、聖書を読めば、バプテスマを受けるための条件としては、特に指定されていません。聖書の中には、時に繋がらない場合もあります。
一つの例は、使徒行伝 8:26~40 に記述されているエチオピアの宦官の話です。ピリポにバプテスマを授けられてからすぐ、御霊がピリポを連れ去られたので、連絡先を交換することもできなかったことでしょう!
この点で、常識や前例よりも、聖霊の導きによって進む必要があります。
人間のしきたりや義務感からではなく、聖霊にあって毎日イエスと共に歩み、主の恵みが十分であることを覚えていきましょう。
注意点:
教会の多くは、バプテスマをその教会の正式な会員になる儀式のように捉えています。聖書の教えとその中に見られる例を見ると、必ずしもそのようではありませんが、もし繋がっている教会がその様にバプテスマを理解し、教えているなら、前もってしっかり調べ、その教会の牧師やリーダーたちの期待、またその教会の規則を十分理解してからバプテスマを受けることをお勧めします。
Q: どこでバプテスマを受けるのでしょうか?
聖書箇所:使徒行伝 8:36-38、
使徒行伝 8章に、ピリポは、福音を伝えてすぐ、道端にある池で、宦官にバプテスマを授けました。
聖書の中にバプテスマを授ける場所が記載されている箇所がいくつかありますが、何も明記されていないケースの方が多いです。川や湖、池が主だった場所であったようです。日本の場合、多くの人は教会に備えられている洗礼槽を使いますが、海、湖、川、また、個人宅では浴槽がよく使われます。銭湯でバプテスマを授ける場合もあります!日本のお風呂は浴槽が深くて、バプテスマのために使うには最適です(最後に、具体的なガイドラインとしてお風呂使用時のヒントをシェアしています。参考にしてください)。
聖書に前例は記されていませんが、病気などで、水に入ることのできない寝たきりの人は、額に水滴を垂らすことによってバプテスマを授ける場合もあります。これを滴礼(てきれい)と言います。
聖書の言葉を見ると、特にバプテスマを受ける場所が指定されていません。大事なのは、バプテスマの意味と本人の心の準備、そして信仰によってこれを行うことなので、聖霊の導きを求めて従いましょう。
Q: 誰がバプテスマを授けるのでしょうか?
聖書箇所:ヨハネによる福音書 4:2、コリント人への第一の手紙 1:17、マタイによる福音書 28:18-20
聖書のシンプルな例とイエスの命令を見ると答えは明確です。イエスの言葉を信じ、それに従う者は誰でもバプテスマを授けるようにとの命令を受けています。
バプテスマがあなたを繋げるのはキリストご自身であり、キリストの死と復活によってあなたが一つにされるのは、全世界に広がる神の家族、教会なのです。
実際に、ヨハネによる福音書 4:2 によると、バプテスマを授けたのはイエスではなく弟子であるのが分かります。
また、コリント人への第一の手紙 1:17 では、パウロが自分はバプテスマを授けるのではなく、福音を宣べ伝えるために遣わされたと語っており、大事なのは、誰がバプテスマを授けるかよりも、バプテスマ自体が大切なことなのかがわかります。
また、大宣教命令(マタイによる福音書 28:18-20)の中で、イエスは全てのクリスチャンが福音を伝え、バプテスマを授けるように命令されています。
誰にバプテスマを授けてもらうか、祈って聖霊から導きを受け取りましょう。特別の式次第、プログラム、音楽、人数などは、全て自由です。聖書によると、バプテスマの一番シンプルな形は、授ける人、受ける人、二人だけです。
Q. バプテスマを受けるために誰かの承諾が必要ですか?
日本でよくある例:日本では、家族(両親や配偶者など)の承諾を得てからバプテスマを受けようとする人が多く見られます。
聖書に見られる例:新約聖書の多くの場合、家族全員が同時にバプテスマを受けました。彼ら全員が同時に、福音を聞き、同時に主に応答して、その時にバプテスマを受けました(コルネリオの家族、ピリピの看守など)。
個人的な信仰生活の歩みを進めるために、聖霊の導きと知恵が必要です。一つの原則はありません。次のキーポイントを祈りながら読み、考えてみましょう。
キーポイント
- 最終的に、バプテスマを受けることは、本人の神の御前での決意です。
- 聖書的なバプテスマは、宗教入信や地元の教会に所属することではなく、心と人生の一新です。
- イエスは、私たちの信仰のゆえに、家族からも迫害を受けることを予告されました(ルカ 14:25-30)。
- バプテスマのタイミングを待つ間、愛する家族や身近な友人などに福音を伝えるチャンスを祈りましょう。もしかしたら、あなただけではなく、他の家族の人も一緒にバプテスマを受けるようになるかもしれません!
バプテスマのガイドライン(一例です。是非参考にしてみてください!)
心の準備
- バプテスマを授けるあなたは、神の明確な導きを感じていますか?
- バプテスマを受ける人がキリストにある信仰、悔い改め、古い自分に死ぬこと、バプテスマの意味をしっかり理解しているかどうか確認しましょう (「YouVersion「愛の旅-バプテスマの準備」を是非お使いください)。
- バプテスマの最中に、一緒に死ぬべき古い自分を象徴する何か、また、告白するべき罪がないかどうか、受ける人にあらかじめ神様に聞いてもらいましょう(短く簡単に、告白してもらいます。例えば、赦さなければいけない人、辞めなければいけない罪の習慣など)。その点について、バプテスマの最中に祈る時間を持ちましょう。
- 以下のガイドラインに従って、受ける人に説明し、何を期待すべきか明確にしましょう。
具体的な準備
- 時間、場所、誰が同席するべきか、誰がバプテスマを授けるべきか、聖霊に聞いてみましょう。
- 体が完全に浸るよう、十分な深さの水と、水の温度(冷たすぎず、熱すぎない)を調整しましょう。
- 服の準備(濡れても透けない服)とタオルを持参してもらいましょう。
バプテスマを授ける場所
- 浴槽、小川などの浅い水深の場合:水の中に正座してもらい、スタンバイしてもらいましょう(前向きにお辞儀するような姿勢で体全体を水に浸します。後ろ向きに倒れるには、かなりの水深が必要となり、受ける方も体勢が不安定になりがちです)。
- プールや海など水深がある場合:胸ほどの水深のところに立ってもらい、スタンバイしてもらいましょう(軽く膝を曲げて後ろ向きに倒れる様にして水に浸します)。
バプテスマ直前の質問(聖書プラン第7日目から)に答えてもらいましょう:
- 聖書に書いてある通り、イエス・キリストは、神の一人子であり、世の罪を取り除くために天から送られました。イエスは、私たちの罪のために死なれ、また、葬られ、そして、三日目によみがえられました。イエス・キリストの御名のほかには、だれによっても救われるべき名はありません。
これらのことを本当に信じますか? - 自分の罪を悔い改め、罪の生活から離れて、赦しを受け取るためにイエスに向き直しますか?
- 古い自分はイエスと共に死に、今後キリストのうちに新しく造られた者として生きますか(コリント人への第二の手紙 5:17)?
- イエスと共に、新しい命によみがえり、イエスを主として従い、毎日一緒に歩みますか?
ここで、古い自分として死ぬべきこと(準備してきてもらったこと。悪習慣、罪の束縛など)を自分の口で、短く簡単に、告白して下さい。
例文:「偶像を礼拝していたことを告白します」「母を赦せなかった古い自分は今から死にます」「恐れに囚われている古い自分はこれから死んで、生まれ変わります!」
バプテスマを授ける:
祈りましょう:「イエスの御名によって、あなたにバプテスマを授けます。キリストと共に死に、キリストと共によみがえれ!」
その後、前屈するように、背中を押しながら(背中を支えながら後方に倒れてもらい)水の中に体全体が浸かるようバプテスマを授けた後、そのまま水に浸ったまま、次のように宣言しましょう。
- 過去の古い自分への死、囚われてきたものに終わりを告げます(過去の罪、トラウマなど、前もって聞いておいた質問の答えに沿って)。「今、古い人は死にました。キリストと共に、過去の傷、トラウマに、終わりを告げます!」
- 水に半身浸かったままで、聖霊を受け取るよう祈ります。聖霊の賜物である異言を受け取りたいかどうか尋ねましょう。手を置いて、異言で祈りながら、本人にも口を動かして何か音を発声し始め、聖霊の導きに従うよう促します。
- もし、悪霊の表れが見られる場合は、イエスの御名によってその人から速やかに出て行くよう命令します。その人に影響している霊がどのようなものであるか見極められるように、聖霊に助けを求めましょう。
- これらの祈りを急かすことなく、ゆっくりと時間をとりつつ、聖霊の働きを十分受け取れるよう、水に浸ったままで祈り続けましょう。
バプテスマの後:
- バプテスマは始まりに過ぎないことを理解しましょう。これからの歩みのフォローアップと、続けてキリストにある歩みができるよう、信仰の家族や励まし合える弟子の集まりに繋がることを勧めましょう。
- 心の解放と癒しのために、「自由への道:心の癒しと解放ミニストリー」などを受けることを是非勧めましょう。