ディスカバリーバイブル(聖書発見)DBS = Discovery Bible Studyとは?
教会の3つの柱、それは――
御言葉、聖霊様、そして神にある家族・共同体です。
この三つの柱に支えられた集まり=エクレシアにおいて、ぜひ実践していただきたい、御言葉の探求・聖書の読み方を紹介します。
それが DBS(ディスカバリー・バイブル・スタディ)です。
世界中で用いられている、シンプルで力強いツール
DBSは、世界中の弟子づくりムーブメント(DMM)において中心的に用いられている、非常にシンプルで効果的な方法です。聖書を一緒に読み、神ご自身から学ぶことに重点を置くこの方法は、年齢や信仰歴を問わず、誰でも参加できるスタイルです。
難しい解釈や説教ではなく、一人ひとりが聖霊様の導きによって御言葉を深く味わい、自らの生活に適用していく――それがDBSの目的です。
私たちは、この素晴らしいツールを日本の方々にも紹介し、共に御言葉を探求する喜びを分かち合いたいと願っています。
概要: キーポイント:
- 聖書の勉強会、研究会ではありません。それぞれが聖書の中にある宝物(御言葉からの神の啓示)を受け取り、御言葉を適用して人生が変えられる体験をする時です!
- 一回の集まりで、2〜4人であれば、1〜2時間もあれば、十分です。
- どこでも、誰でも、対面でもオンラインでもできます。世界中に広がるDBSのグループは家庭やカフェ、職場や学校の休み時間に普通の信者たちによって、繰り広げられています。
- 教えること、説教すること、すぐに意見を正すことをやめましょう。特に信仰歴の長い人が教師となることがないよう(他の人が聖霊にではなくその人に依存することを避けるため。また、誰もが安心して意見する場所を設けるため)、心がけましょう。
DBSを実際にやってみよう:
DBSを実際にやってみると、どうなるか?動画を作ってみました。
口・耳・足・手で覚えましょう:
ステップ 1・「口」・みことばを読む
- 音読する。可能なら、いくつかの違う訳、言語で読む。
- ノートに書き写す。
- 意味、背景、気になった箇所などを話し合う。
- 意訳をする。今読んだ箇所を自分の言葉で言い換えてみる。
ステップ 2・「耳」・解釈を受け取る
- 聖霊をお招きする祈りをしてから、その声に耳を傾けて聴く。
- この箇所を通して、神について、人について、何が語られているか聴いてみる。
- イエス様が自分に語りかけている声を聴いてみる。
- 受け取ったことをノートに取る。
- 受け取ったことを互いにシェアする。
ステップ 3・「足」・応答と適応
- 受け取ったことにどのように応答することができるか、聖霊に聴いてみる。
- 実際に行動に移せる具体的なことを聴いてみる。
- 受け取ったことをノートに取る。
- 内容を互いにシェアし合い、従うことができるよう祈り合う。
ステップ 4・「手」・他の人にシェア
- 今日学んだことを誰にシェアすることができるか、聖霊に聴いてみる。
- 次の1週間で、誰かにシェアできるよう、互いに祈り合う。
DBSの聖書箇所リスト
聖書や神について興味を持つ人(平安の子)が現れたら、「まずはイエス様を紹介したい!」との思いから、新約聖書の福音書から、未信者の人たちにも分かりやすい箇所を紹介するのが従来の典型的なやり方でした。
しかしDBSのグループでは、まず、旧約聖書を最初から読むことを勧めています。まだ、聖書を読んだことのない人、聖書で教える神像や世界観のない未信者の人々(特に多神教の日本人!)にとって、聖書が教える創造や罪に関する真理、預言、救いの必要性について、旧約聖書をまず読み進めて行く中で、神の声を聞き、従っていくと、自分にとっての神像、また救いの必要について目が開かれていきます。その上で、イエス様を紹介する新約聖書へと歩みを進めて行くのです。
このように未信者の頃から、神に聴き、従い、人生が変えられて行く体験をすると、救いを受ける告白、バプテスマ、弟子として歩んでいくことも自然な流れの中で起こることをよく目にします。
以下に、聖書箇所のリストを紹介します。是非、活用してください!
シリーズ1:聖書の基本的なストーリー 「創造からイエスまで」
シリーズ1の聖書箇所は、初めて聖書を読む方に役立ちます。創世記から読み進め、神様がどんな方であるかというしっかりとした土台を築くことができます。何年も聖書を読んでいる人にとっては当たり前のことも、聖書に初めて触れる人にとってはあまり馴染みがないことがあります。聖書の神とは?イエス様が話しておられるアダムやモーセは何者か?律法とは?イスラエルとは?どうして救われる必要があるのか?これらの質問は、本を読むべきところから始めれば、答えが見つかります。つまり、一番始めから読むのです。
- 世界の創造:創世記1:1 - 2:3
- 人間の創造:創世記2:4-25
- 最初の罪と裁き:創世記3:1-24,黙示録12:9
- 罪がアダムとエバの子どもたちに及ぶ:創世記4:1-16
- 罪が全世界に及ぶ - 洪水:創世記6:11-22, 7:11-23, 8:14-22
- アブラハムに対する神の約束:創世記12:1-9, 15:1-6
- 神がイサクの代わりの犠牲を用意される:創世記22:1-19
- アブラハムの子孫が奴隷となる– 神がモーセを選ばれる:出エジプト1:1-14, 3:1-14
- 過越 – 子羊の血:出エジプト12:1-28
- 神が十戒と律法を犯したときの犠牲を与えられる:出エジプト20:1-21, レビ4:1-4
- 神の民が罪を犯し続ける:士師記2:10-23
- やがて神が贖い主を送られる:イザヤ9:1-7 ,53章
- 預言どおりにイエスが誕生する:マタイ1:1-25
- イエスのバプテスマ - 「見よ、神の子羊」:マタイ3章, ヨハネ1:29-34
- 誘惑を受けるキリスト:マタイ4:1-11
- 罪を赦す権威を持つイエス-中風の人と彼の友人:ルカ5:17-26
- 自然を支配する力を持つイエス - 海を静める:マルコ4:35-41
- 悪霊を支配する力を持つイエス- 悪霊につかれたガラサ人:マルコ5:1-20
- 死に打ち勝つ力を持つイエス – ラザロのよみがえり:ヨハネ11:1-45
- イエスは永遠のいのちをもたらす救い主:ヨハネ4:1-26, 39-42
- 最後の晩餐 - 「あなたがたのために裂かれるわたしのからだ」:マタイ26:18-30
- 裏切られ、告発され、試練に会われ、死刑の宣告を受けるイエス:ヨハネ18:1 - 19:16
- 十字架、イエスに対する決定 「完了した」:ヨハネ19:16-42
- 復活し、弟子たちに現れたイエス:ルカ24:1-35
- 父なる神のもとに昇天されたイエス:ルカ24:36-53
- 私たちの応答 – 新生:ヨハネ3:1-21
シリーズ2:「イエスに従う者」とは?
シリーズ2はシリーズ1の土台の上に構成されています。このシリーズでは、イエス様に従う弟子になるとはどういう意味かを学びます。今まで一緒に読んできたことから、聖書の理解が深まり、イエス様の招きに応答し、彼に従う人になりたいと自然に思う人も出てくるでしょう。
a) 情熱をもってイエスを愛する
- 霊的な新生:ニコデモ:ヨハネ 3:1-7、
- 赦された者:姦淫の場で捕らえられた女:ヨハネ8:1-11
- 赦されたしるしとしての礼拝:イエスに油を塗った女:ルカ7:36-50
- イエスの主権:3人の人たちの3つの言い訳、ルカ9:57-62
- 悔い改めた生き方:放蕩息子、ルカ15:11-32
- 高慢ではなく謙遜:宮で祈った2人の男の祈り、ルカ18:9-14
- 熱意よりも忠実さ:2人の息子の話、マタイ21:28-32
- 祈り:主の祈り、マタイ6:5-15
b) 勇気と尊敬の心をもってイエス様を知らない人たちを愛する
- しもべとなられたイエスの模範:「仕える者となりなさい」、マタイ20:20-28
- イエスのことを自然に分かち合う:「平安の子」を探す、ルカ10:1-12
- イエスと苦難をともにする:初代教会に対する迫害、使徒8:26-39
c) 情熱と個人的な関わりをもってイエス様を信じている人たちを愛する
- 互いに仕え合う:足を洗う、ヨハネ13:1-17, 34-35
- 共同体として生きる:初代教会、使徒2:42-47; 4:32-37
- 赦し:「7の70倍」、マタイ18:15-17, 21-35
- 一致を保つ:ピレモンとオネシモ、ピレモン8-21
- 心を開き、正直でいること:アナニヤとサッピラ、使徒5:1-11
- 他の人を育てる(増殖):「わたしの羊を飼いなさい」、ヨハネ21:15-19
シリーズ3:「教会・エクレシア」とは?
シリーズ3の聖書箇所では、次のステップに進んで、このDBSグループ自身が「イエスの教会・エクレシア」であるということを学びます。初代教会の歴史から学び、教会の機能とは何かを発見します。
- イエス様の最後の言葉と昇天:「証人となります」、使徒 1:1-26
- 聖霊が降りてくる:AD30年 教会の形成、使徒2:1-47
- ペテロが足のなえた人を癒す:大胆に語られる福音と奇跡、使徒 3:1-4:4
- サドカイ人の前で話すペテロとヨハネ:敵を前に大胆に語る、使徒 4:5-33
- アナニヤとサッピラ:持ち物を共有する、使徒 5:1-11
- 使徒が投獄されても、大胆に宣べ伝え続ける、使徒 5:12-42
- 教会の中で助ける人を選ぶ、使徒 6:1-7
- 初めての殉教者となったステパノが大胆に語る、使徒 6:8-7:60
- AD33-45年 信じて洗礼を受けたエチオピアの宦官とピリポ、使徒 8:1-5, 26:40
- AD35年 サウロの改宗、使徒 8:1-3, 9:1-31 (4:36-37)
- ペテロとコルネリオ:AD41年福音がユダヤ人に拡がる、使徒10:1-48
- ペテロがエルサレムの教会に異邦人の改宗について語る、使徒 11:1-18
- アンテオケの異邦人が福音を受け入れる、使徒 11:19-30
- AD43年 神がペテロを牢から解放する、使徒 12:1-25
- AD46年 バルナバとパウロが第一次伝道旅行に出発する、使徒 13:1-52
- AD46年 ルステラとデルベでのバルナバとパウロ、使徒 14:1-28
- AD49-51年 エルサレムの議会で誤った教えに立ち向かう、使徒 15:1-35
- パウロの第二次伝道旅行、使徒 15:36-41, 16:1-10
- ピリピでのパウロ、使徒 16:11-40
- AD49-51年 アテネでのパウロ、使徒 17:15-34
- AD53-57年 現地のリーダーがアポロに神の道をもっと正確に伝える、使徒 18:24-28、Ⅰコリント 3:1-9
- エペソの暴動、使徒 19
- 歴史をつくる信徒たち、使徒20:17-38
- 苦難の時の力強い証、使徒 20:17-38
- 神の守り、使徒 23
- 神様にNoと言わない、使徒 24-26
- パウロの最後の伝道旅行と危険、使徒 27:1-28:10
- パウロの最後の任務、使徒 28:11-31