クリスチャン生活の中で、最も大切な事は何でしょうか?
多くのクリスチャンは、この質問を聞くと、「当たり前!神を愛することだ!」と答えます。もちろん、その理由は、イエス様の言葉ですね。
しかし、クリスチャン生活には、もっと大切な事があると思います。
心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛することよりも、遥かに大切な事があります。
そのことを紹介する前に、このイエス様のことば、「神を愛せよ。」の聖書の言葉をもう一度見てみましょう。
マタイ22章、マルコ12章、にある有名な話しですね。
では、マタイ22章を見ましょう:
35節
「そして、彼らのうちのひとりの律法の専門家が、イエスをためそうとして、尋ねた。
36 「先生。律法の中で、一番大切な戒めはどれですか。」
37 そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
38 これが大切な第一の戒めです。
39 『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じように大切です。
40 律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。」
イエス様が申命記を引用しています。
申命記 6:
4 聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主は、ただひとりである。
5 心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。
部分的に見てみましょう:
35節、「そして、彼らのうち:
この彼らは、パリサイ人のことです。その当時のユダヤ教の宗教学者ですね。
理解して頂きたい事は、イエス様の時代のユダヤ人は、ただ旧約聖書にある律法を信じていただけではなく、多くの様々なルールが足され、人間の伝統やしきたりに溢れる宗教を信じていました。
パリサイ人は、その当時のユダヤ教の学者として、一番勤勉な人達でした。と同時に、イエス様が一番戒めた人は、このパリサイ人でした。
多くのクリスチャンは、イエス様の時代のユダヤ教は、純粋な旧約聖書の信仰と思っていますが、そうではありませんでした。
もちろん、本当に素直に神様を愛する宗教者もいたし、偽善者も多くいました。
それらが混在していました。だから、私達が福音書のイエス様の話しを読むときは、誰に対して語っておられる場面なのかを理解する必要があります。
イエス様は、律法を信じ、律法を通して、自分が義として認められると信じ、願っている宗教者に語っているケースが多いのです。
まず、イエス様は、こうような宗教者に語っている事を覚えてください。
次に、彼らの質問を見ましょう:
「律法の中で、一番大切な戒めはどれですか?」
律法の話しです。旧約の戒めの話しです。
当時のユダヤ教には、600以上の律法があったそうです。その多くの律法の中で、一番大事なのは、どれですか?と聞きに来たのです。
そんなに沢山ルールがある宗教ならば、あなたも一番大事なものを知りたいでしょう!
次に、イエス様が答え、申命記6章の言葉を引用して、「律法全体と預言者とが」、この二つの戒めにかかっていると言われました。
律法と預言者がこのルールにかかっています。
別の箇所で、イエス様は、面白いことを言っておられます。
ルカ 16:16 律法と預言者はヨハネまでです。それ以来、神の国の福音は宣べ伝えられ、だれもかれも、無理にでも、これに入ろうとしています。
律法は、閉鎖的です。つまり、人を閉め出します。律法を守らない人は、閉め出されています。
しかし、神の御国の福音は、受容的です。つまり、人を受け入れます。だれもかれも、イエス様を通して神の御国に入ることができるのです。
律法も、旧約の預言者は、バプテスマのヨハネまででした。
彼の後、律法は無くなったのではなく、イエス様にあって成就されたのです。
ルカ16:17「たとい天地が滅びようと、神の律法はびくともしないのです。」
では、イエス様がこの律法を、ご自身で成就したならば、一番大事なのは何でしょうか?
そのヒントは、この言葉にあります。
ヨハネ 13:34 あなたがたに、新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
イエス様が愛し合うことを強調しています。しかし、この「互いに愛し合いなさい。」ということは、新しいことですか?
「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という第二の戒めもありましたね?
いや、細かく見たら、全然違います。そして、これは本当に素晴らしい知らせです!
「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」は、自分の愛、人間の愛にかかっています!
私があなたを愛したように、は、イエス様の愛にかかっています!
イエス様の十字架の働きが中心です。
旧約は、自分を愛するように、人を愛そうとします。
これには、大きな問題があります:自分が嫌いな人は、どうしましょう?!
自分が愛せない人は、どうやって他の人を愛せるでしょうか?でも、これこそ、この世の現状です。
カウンセリングをされている方は、このことがよく分ります。
余りにも傷つき、他の人を愛する余裕が全然ない人が沢山います。教会の中でもそうです。
または、健全な人、割と良い関係を持っている人でも、いろいろなプレッシャーやストレスが襲ってくると、忍耐が無くなり、周りの人を愛することができなくなり、逆に傷つけてしまうような事もあります。
旧約は、自分の能力にかかっています。
宗教も、自分を変えること、自分を磨くために存在しています。
しかし、旧約の目的は、人間が無力だということを、私達が悟るためです。
救い主が必要!自分ではできません。
ああ、イエス様に頼るしかない!
自分を救う事の出来ない私達のために、私達を無条件、無限の愛で愛しておられる天のお父さんが、イエス様を送り、私達を救ってくださいました。
この愛を頂くこと、受けること、覚える事、この愛に留まること、浸る事、感謝する事、賛美する事、これこそ、新約に生きる私達にとって一番大切なことです。
「自分の力、能力、知恵によらず、神の御霊によるのです。」(ゼカリヤ 4:6)
ローマ5:5、どのように多くの試練を乗り越えて、希望を持つことができるのでしょうか?
リビングバイブルによると、
「神様がどんなに深く愛していてくださるか、わかるからです。 私たちは、そのあたたかい愛を全身で感じています。 それは、神様が聖霊様を与えてくださり、その聖霊様が私たちの心に、神様の愛を満たしてくださっているからです。」
「実践」
今日、皆さん、この愛を頂きましょう
今、少し時間を取ります。一生懸命祈らなくても良いです。沢山のことばを使わなくても良いです。ただ、聖霊様を歓迎し、イエス様を通して、天のお父さんの愛が与えられていることを感謝して、頂きましょう。
安息:平安の息を吸いましょう。
息を吸う事、それくらい簡単です。
祈りましょう。
天のお父さん、
旧約には、頑張って神様を愛する事、また、自分のように、隣人を愛することが一番でしたが、イエス様がその律法をご自分の体をもって、成就してくださって、ありがとうございました。
(このビデオの後、どうぞ、少し時間を取って、伸子さんのビデオでも、静かな音楽でも使って天のお父さんの愛に浸ってください。)https://www.youtube.com/watch?v=SQWgsoRZ0To
[English]
Loving God is NOT the most important thing
Brief explanation:
Many new covenant believers think that the greatest thing is to love God with all their heart, mind, soul and strength. However, Jesus was quoting old covenant law and speaking to teachers of the law when he spoke these words and this law was fulfilled in Christ on the cross. Jesus gave us a “new” command; one that exceeds the old: “Love one another as I have loved you.” This command is only able to be obeyed if we have first received the love of God, through Jesus.
The old covenant is based on self-effort and self-righteousness. The new is only possible through the finished work of Jesus, and us simply believing in it and enjoying the reality of it.
Hence, the greatest thing for a new covenant believer is receiving the love of Father, poured out into our hearts by the Holy Spirit who he has given us. (Rom 5:5)
Spend some time today letting God love you!