(アジア・アウトリーチ 2024年4月祈祷課題)
今月は「ブルネイ」のためにお祈りください
ブルネイは、東南アジアのイスラム教国で、イギリス連邦加盟国である。ボルネオ島(カリマンタン島)北部に位置し、北側が南シナ海に面するほかは陸地ではマレーシアに取り囲まれている。首都はバンダルスリブガワン。元首はハサナル・ボルキア国王(サルタン)。石油や天然ガスなどの資源を多く埋蔵しており、ASEANの一員になっている。
ブルネイについて
ブルネイはアジアにおいて最も豊かな国の一つである。教育と医療は無償で受けられ、大多数は所得税を支払う必要がない。また家のローンやガソリンや食料に対する国の補助が手厚い。主要な輸出物は炭化水素であるが、埋蔵されている石油などの資源は2020年にはピークを過ぎ堀り尽くされていくと懸念されている。近年では、投資の不安定さや経済活動の多様化に迫られていることから、エコ観光やコメの自給率増が政府によって激励されている。
ブルネイは1963年にマレーシアの一部となることを拒んだ。1983年にイギリスの保護国としての立場から独立した。イスラム教国君主サルタン王朝が15世紀から続くイスラムの伝統を引き継いで統治してきている。サルタンによって立法権をもつ審議会が設けられている。ブルネイの国教はイスラム教だ。信教の自由は認められているものの、必ずしも守られているわけではない。
ブルネイのその他の情報
- 面積:5,765㎢ (日本の約1.52%)
- 人口:455,858(日本の約0.4% 2020年時点)
- 宗教:
イスラム教 65.31%
キリスト教 11.39%
仏教 8.90%
土着宗教 6.60%
中国宗教 5.30%
無宗教 1.50%
ヒンズー・バハイー・その他 1.00%
「主は、あわれみ深く、情け深い。怒るのに遅く、恵み豊かである。」
詩篇 103:8
祈祷課題
国民に真実な信教の自由が与えられるように
この国のイスラム教は過激なものではなく伝統的で保守的なものだ。サルタン王朝は世界で二番目に裕福な王家とされている。この大きなロイヤルファミリーは経済活動や社会の多様化を望んでいない。イスラム教が支持されているのは仕事や社会生活がしやすくなるためである。国は信教の自由を認めているが、実際にはイスラム教徒が別の宗教に回心することは禁じられている。他の宗教が認められ、霊的に開放されなければならない。また大きなサルタン王朝にクリスチャンがおこされなければならない。
未伝部族に福音が届けられるように
マレー系の大多数はイスラム教徒だが、公には告白できないが少数のクリスチャンもいる。中国系はブルネイで生まれていても外国人扱いされている。中国系の民族の多くが独自の宗教をもっている中で、20%はクリスチャンだがクリスチャンらしい生活を求めているわけではない。郊外に住む人々やジャングルに住む部族の多くはイスラム化している。孤立して暮らすことを望む部族には多くのキリスト教の伝道が行われている。
難しい環境に置かれている教会に主イエスの恵みが増し加わるように
クリスチャンが伝道することは禁じられている。クリスチャンの数は増えつつあるが、新しい教会が登録され建てられていることは確認されていない。海外からの宣教活動も認められていないために、宣教師たちは隠れて入国している。聖書やキリスト教良書は公な活動では禁じられているものの、個人的に読まれることは違法ではない。教会が忍耐と大胆さをもって一致できるように。みことばによる訓練を受けた働き人がおこされるように。困難な環境にあって教会が成長できるように。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2024-4-Brunei-PFN.pdf
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