「収穫の準備」のシリーズ、4
わずか2年で10万人がイエスを信じ、国全体が圧倒されたウェールズのリバイバル。しかし、1年で波が衰え出し、リーダー達は倒れ、リバイバルの火は燃え尽きてしまう。必要に応じて対応できなかった当時の指導者たちから、私たちが今学べることとは?
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前回は、メソジストムーブメントの急激な成長と衰退を見ました。
ひとつ付け加えますが、アフリカのメソジスト教会は、今でもどんどん成長しています。
前回のビデオで参照したのは、イギリスとアメリカのメソジスト教会で、1850年に元々あった弟子作りの方針を変えて以来、現代まで毎年、衰退の危機に直面しています。
メソジストムーブメントから何を学びましたか?何か、新しい発見がありましたか?
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過去のリバイバルと収穫を分析するのは、決して彼らをさばくためではなく、将来に向けて、そこから学ぶためです。
成長している教会やムーブメントの中でも、衰退している教会やムーブメントの中でも、人はイエス様と出会い、変えられて、主が栄光を受けられるのは変わりません。
しかし、なぜムーブメントの話をこんなにしつこくするかというと、結局自然に増殖していくムーブメントでなかったら、国の全体に福音を伝え、社会の端っこまで弟子を作ることはできません。
国々を弟子とする、イエス様の大宣教命令の成就にはなりません。
さあ、今日は、国全体に影響を与えたリバイバル、ウェールズのリバイバルを見てみましょう。
1859年からウェールズのあちこちで、教会の中に、いろいろなリバイバルが起こりました。
その素晴らしい神業を見て、感動した一人に、10代のエヴァン・ロバーツがいました。
リバイバルの火が衰えていく中で、彼は、神様が再びウェールズに訪れてくださるように、何年間も切に祈りました。
地元の教会で、教えたり、祈りを導いたりする神学生のロバーツに、ある集会で聖霊様が強く訪れてくださいました。人々は隠された罪の生活から立ち返り、聖霊に満たされ、熱心に福音を未信者に伝える決心をしました。
少しここで付け加えますが、覚えてください:ウェールズは主にキリスト教の文化と歴史の国なので、教会と全く関係ない人はほとんどいませんでした。町中に教会が沢山あって、ほとんどの人は、家系はキリスト教徒ばかりです。なので、一度信仰が冷めてしまった人が、イエス様に戻るというのは、本当のリバイバルの意味ですね。
ロバーツの集会の日から、神様の素晴らしい御業がどんどん広がり、リバイバル集会がウェールズ中に開かれました。
短い時間に、10万人がイエスを信じるようになり、ウェールズだけではなく、世界に大きな影響を与えました。カリフォルニアのアズサ・ストリート・リバイバルや、韓国の1907年のリバイバルにも、大きな影響を与えたそうです。
その影響は素晴らしいのですが、ウェールズのリバイバルの成長と衰退は本当に一瞬でした。
1904年の秋に、ロバーツが教会で青年たちを集めて説教していた時に、強い悔い改めと回心が起こりました。ウェールズ中に、ロバーツ中心のリバイバル集会が開かれました。新聞の記事に、リバイバル集会の報告も、批判も掲載されました。1905年の後半、リバイバル集会の出席者が減り始め、ロバーツは、落胆しました。1906年には、ロバーツが働きすぎで奉仕に燃え尽きてしまい、結局、引きこもってしまいました。
リバイバルとクリスチャンムーブメントの研究者の解釈が色々あります:
リバイバルが力強く、短くて良かった。これが神様の御心という人もいます。
リバイバルがロバーツ中心になりすぎて、分業することができなかった、という意見もあります。
また、ウェールズの国民は、リバイバル集会に疲れて、普通の生活、普通の教会の礼拝に戻りたかったので、特別集会に参加した人がどんどん減っていったとも言われます。
私、素人の解釈ですが、リバイバル集会も素晴らしいですが、イエス様の単純な命令、弟子を作ることが最終的な目的だと思います。
ペンテコステの日も素晴らしかったけど、もっと素晴らしかったのは、初代教会が弟子を作り、家から家へと、街から街へと社会と国中に広がって行ったことです。
なので、リバイバル集会中心ではなく、弟子を育てていかないと、長期的に実が残りません。
もちろん、ウェールズ教会も一つの世代の間、本当に素晴らしい結果をもたらしました。
しかし、リバイバルとともに、弟子を作るムーブメントが伴ったなら、どれほど大きな影響が後々続いたでしょう。
ここで、日本の素晴らしい賜物の一つを見てみましょう:「改善」
トヨタ社は、会社の全面で常に改善をするということで、有名です。
社員全員は、少人数の改善グループに参加しています。
定期的に集まり、現状を分析して、仕事に関する問題点などを話し合って、無駄を無くす、効率を上げるために、アイデアをあげて、相談して、改善点を決めるそうです。
変化は、時々、難しいです。
昔から守ってきたやり方、伝統を変えるのは、不可能なこともあります。
しかし、トヨタ社のように、初めから改善することを当然として期待し、定期的に現状を分析して、必要に応じて改善をする文化を作ることができれば、変化することも不可能ではなくなるでしょう。
私たちクリスチャンも、この「改善」ということが、命じられているのではないでしょうか?
ローマ 12:2 この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。
神様との信仰生活は、常に変わっていく、成長していくべき旅ではないでしょうか?
同じように、教会生活も、弟子作りも、常に必要に応じて改善すべきではないでしょうか?
改善する基準は、何ですか?もちろん、御言葉、そして御言葉を通して語ってくださる、導いてくださる聖霊様です。
イエス様の簡単の命令:
- 互いに愛し合うこと
- 全ての人を弟子とする大宣教命令(マタイ 28)
- 御国をもたらすイエス様の命令
私は、もちろん個人的にこの質問に応答する責任があります:
- 本当に互いに愛し合う関係を育てていますか?
- 周りの人をイエスの弟子として励まして育成していますか?
- 御国をもたらす生活をしていますすか?
しかし、教会の共同体にも、この単純な命令に戻って、改善の時を持ったらどうですか?
- 私たちは、本当に互いに愛し合う関係を育てる環境を大事にしていますか?
- 弟子を作る弟子を育てて、トレーニングをしていますか?
- 御国をもたらす生活をサポートして、トレーニングをしていますか?
どうぞ、お一人で、また教会の仲間と一緒にこのような簡単な質問を考えて、聖霊様と改善の時を持ちましょう!
変わるのは難しいことです!しかし、主の栄光、また日本の救いのために、全てを主の前に委ねていきましょう。
ここで、日本の文化方針を少し見て、認めることができれば、本当に助かると思います。
日本は、不安材料を避け、長期的な方針を大事にする文化です。
これは、オランダの有名な文化研究所の情報です。(動画か画像に参考)
灰色の左側は日本、真ん中の薄い青色は、ニュージーランド、そして、右の黄緑は、中国の文化を表しています。
そして、全部で、六つの分野を比較していますが、興味深いことは、この3つの分野で、日本は世界一です。
今日はこの2つだけを見て見ましょう。
・不安を避けること、そして、
・長期的な方針の文化
日本は、世界一です!
不安を避ける
安心を維持するために、方法、プロセスなどを大事にして、伝統やしきたり、前例を守る文化。
新しいことを受け入れるのは、時間かかります。
例外、特例など、変則、正常でないことをできるだけ避けようとします。
次は、長期的な方針を大事にする、
つまり、伝統と前例を守るのは、当然です。
何かにコミットするなら、それは一生をかけて守ります。
私の解釈ですが、この二つの特徴には、もちろんいいことも、悪いこともあります。
いいことは、トヨタ社のように、会社の理念に従って、しっかりとしたシステム、また改善をしながら、常に開発をしています。世界一の自動車メーカーですね!
日本の安全対策、そして品質も世界の最高レベルです!
Made in Japanは本当に品質の保証です。
少し面白いことですが、日本のどこをみても、この「不安を避ける」ことが見えます。役所で、前例のないことをお願いしたら、本当に困った顔をされます。
レストランで、特別にトッピングを頼んだら、マネジャーに聞いて来ます!って。そこにあるのを、パッと降ってくれればいいだけなんですが、、、
道路工事現場でも、ショッピングセンターの駐車場入り口でも、警備の人が必要以上に何人も立っています。
母国、ニュージーランドに戻ると、道路工事には、警備の人なんて、誰一人も立っていません!一人ぐらい、いいんじゃない?!?トッピングの注文も、多すぎて、オーダーを取るのに、時間かかりすぎ!!!
しかし、その反面、不安を避けることの中、臭いものに蓋をする。問題を隠して、対応しないこともあります。
前例がないことは、知らん顔して、ほっとくこと。
私の友人は、日本の大手の会社の経理課に勤めていましたが、恐れの文化の中、毎月の赤字が続いていても、誰も何も言わなかったそうです。
不安を避けること、長期的な方針も、いいことも、悪いこともある。この二つだけでは足りません。
最終的な目的をしっかり覚えて、理念を守って、常に改善する文化、人の意見を尊重する文化を作りましょう。
企業だけではなく、教会、クリスチャンが今からリバイバルと収穫の準備が本当に必要です。
イエスが言われたように、「新しいぶどう酒を新しい皮袋に入れれば、両方とも保ちます。」マタイ 9:17
また、イエス様はこう言われました:「天の御国の弟子となった学者はみな、自分の倉から新しい物でも古い物でも取り出す一家の主人のようなものです。」マタイ 13:52
御国の弟子は、みきわめ、吟味する、改善する能力が必要です。
今から、日本の賜物が輝くようになると思います。
最終的な目的、弟子を作ること、御国をもたらすことをしっかり覚えて、
御言葉にある理念を守って、
必要に応じて、常に改善する文化、
そして、人の意見を尊重する、愛の溢れる文化を作りましょう。
シンプルチャーチのシリーズをぜひ参考にしてください: