(アジア・アウトリーチ2023年2月祈祷課題)
今月は「パキスタン」を覚えてお祈りください
パキスタンは、南アジアの国家でイギリス連邦加盟国である。首都はイスラマバード。最大の都市はカラチ。東はインド、北東は中華人民共和国、北西はアフガニスタン、西はイランと国境を接し、南はインド洋に面する。国土の中心部を流れるインダス川の流域に国民の75%以上が住み、人口の増加が著しい国の一つである。
パキスタンの経済・政治・宗教について
農業、軽工業、そして観光業がパキスタン経済を支えている。深刻な電気とガスの不足が工業の発展を難しくしている。特に地方を中心として暮らしている20%もの国民は貧困の中で生活している。GDPの大半は軍事費に費やされている。イスラム過激派を抑えるための費用も莫大である。
パキスタンは過去に4回インドと交戦したことがある。東パキスタンは現在バングラデシュとして独立している。アフガニスタンとも数十年にわたる戦争や緊張が続いている。そのなかで現在の政府は腐敗してしまっており、権力と富は少数の手に集中している。そのため、国の経済的な成長は思わしくない。政局はタリバンと関係があるとされている民主的な政党と過激的なイスラム政党とに分極している。アフガニスタンとの問題、テロによってもたらされている欧米との緊張、さらにインドとの絶えない緊張がパキスタンの外交的進展を妨げている。国民の大多数はイスラム教のスンニ派に属している。パキスタンは少数であるキリスト教徒やヒンズー教徒に信仰の自由を与えている。しかし、実際にはイスラムスンニ派以外の宗教に属する人々は気を付けて信仰を保たなければならない状況にある。
パキスタンのその他の情報
- 面積:796,095㎢ (日本の約 2倍)
- 人口:225,199,929 (2020 年時点、日本の約1.8倍)
宗教:
- イスラム教 95.80%
- キリスト教 2.45%
- 無宗教 0.02%
- バハイー教 0.05%
- ヒンズー教 1.60%
- シーク教 0.03%
「すべての国々よ。主をほめたたえよ。すべての民よ。主をほめ歌え。」
詩篇117編
祈祷課題
パキスタンの教会を覚えて
パキスタンの教会は多くの課題の中でも成長を続けている。貧困や識字率の低さによってもたらされている腐敗や不道徳などから救われるための扉がパキスタン人に開かれています。一部のクリスチャンは献身的な生活を送っているものの、大多数の信仰は弱く未熟である。悲しくも教会の中における一般的な問題には、リーダーシップの闘争、貪欲、訴訟、薬物乱用、分裂などがあるようだ。教会に仕える情熱を持った謙虚で献身的な霊的指導者が起こされ育てられることが必要だ。
未伝部族や若者たちを覚えて
福音がまだ届けられていない民族が350以上あるとされている。福音を聞いたことのないカーストに属する人々もいる。インダス平原の「プンジャビ族」、北西の「パシュトゥン族」、地方で暮らしている「セライキ語を母国とする人たち」などには福音がまだ届いていない。これらを始め、すべての民族や部族に福音が届けられるように。また、国民の50%をも占める25歳以下の若者たちも福音を必要としている。
宣教師や働き人たちを覚えて
近年、パキスタン国内や国外においてこの国に対する関心が高まっている。パキスタンを覚える祈りの輪が世界各地で広がり続けている。パキスタンには1833年から、何らかのかたちで宣教してきたクリスチャンの働き人たちがいるとされている。多くの課題をかかえるこの国に、真実な変化をもたらすことができるよう、福音宣教に直接的にあるいは間接的にかかわる働き手が多く必要とされている。
この情報のPDFはダウンロードできる:
提供:アジア・アウトリーチ
毎月の祈りの課題のご希望の方、このアドレスに申し込んでください。
Let’s join our hearts and prayers together to pray for Pakistan during the next month.