(アジア・アウトリーチからの祈祷課題です。)
今月は「台湾」を覚えてお祈りください
1945年に当時中国大陸を本拠地とした中華民国の統治下に入り、1949年に中華民国政府が台湾に移転した。近隣諸国としては、東及び北東に日本、南にフィリピンがある。首都は台北市である。大合併により成立した新北市は、台北市及びその外港である基隆市を囲む大都市圏を包含し、2015年時点では同島で人口最多の都市である。コロナの発生率を非常に低く抑えたことで、世界的な注目を集めている。アメリカ合衆国と接近し、中国本土との対立から、国際関係における動向に注目が集まる。
台湾の経済・政治・宗教について
世界屈指の輸出国となるために経済が工業によって急速に発展した。特にハイテク産業が盛んである。最も多く取引をしている国は中国本土である。
台湾は1895年~1945年まで日本の支配下にあった。その後中国の一部となった。中国本土は1949年に共産主義の下になったが、台湾は中国国民党の避難所のようなところとなり、中国を代表するところだと主張した。この結果台湾は国際外交から孤立し、国内では政党間での激しい対立が生じた。1987年まで台湾は一党制の政治だった。今では複数の政党によって治められている。今日、国民のアイデンティティは『第一に台湾人、第二に中国人』となっていて、中国にあって台湾人であることを誇りとしている。
台湾には信教の自由が認められている。国民の多くは中国的な混合宗教である、仏教、道教、そして台湾の民族宗教を信じている。混ぜ物の少ない仏教を信じる者の数も比較的増えてきている。
その他の情報
- 面積:36,000㎢ (日本の約9.5%)
- 人口:23,950,214(日本の約 19.5% 2020年時点)
- 宗教:
- 中国宗教 60.74%
- 仏教 28.80%
- キリスト教 5.82%
- 無宗教 2.31%
- その他 1.90%
- 土着・イスラム・バハイ- 0.43%
「まことに、国々の民の神々はみな、むなしい。しかし主は天をお造りになった。」詩編96:5
祈祷課題
台湾の平和と将来を覚えて
台湾の複雑な政治的地位は、中国国内だけでなく国際的にも注目されている。台湾は独立国家として機能しているものの法律上は中国に属している。台湾が独立を宣言すれば中国からの敵対的な軍事反応が起きる可能性がある。中国の拡大する中華思想による攻撃的な口調と行動は、この美しい島に長い影を落としている。関係する政治的指導者たちに知恵と長期的で良好な関係が必要だ。暴力や争いが回避され平和が広まるように祈らなければならない。
台湾の霊的な状況を覚えて
台湾では今でも仏教と台湾の土着信仰が強く根付いている。台湾人の 90% 以上が、仏教や儒教や道教といった伝統的な宗教を組み合わせて信仰している。仏教は特に高い教養を受けた専門家の間で強く成長している。ほとんどの伝統的な土着宗教には多くの神がおり、人々は幽霊に供え物をささげ、霊界にアドバイスを求めたりする。多くの霊的闇におおわれている台湾に福音の光が届きキリストの救いがもたらされるように祈らなければならない。
特に福音を必要としているグループを覚えて
台湾の労働階級は言語的にも文化的にも福音派の教会から孤立している。このグループは国民の60%を構成しているが、近年の政治と経済の変化によって彼らの生活は苦しくなっている。客家(ハッカ)族は自分たちの言語と文化と宗教を守ろうとして教会の影響が十分に行き届いてない。60,000人いるとされているイスラム教徒は「回教徒」(フイ)だが、彼らに対するキリスト教の働きがない。ポンフー列島には93,000人が住んでいる。迷信を敬う人々が多く、以前は教会開拓がなされていたが、列島にあるいくつかの教会は閉鎖してしまった。また、台湾全体で7組中1組が国際結婚という統計があり、ベトナムや中国本土から嫁いで来る女性が約320,000人いる。台湾の人々が福音を聞いて信じることができるように。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfire.jp/downloads/pfn/2024-11-Taiwan-PFN.pdf
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