(アジア・アウトリーチ2022年10月祈祷課題)

ウズベキスタンは、中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和国。首都はタシケント。北と西にカザフスタン、南にトルクメニスタンとアフガニスタン、東でタジキスタン、キルギスと接する。国土の西部はカラカルパクスタン共和国として自治を行っており、東部のフェルガナ盆地はタジキスタン、キルギスと国境が入り組んでいる。

ウズベキスタンの経済・政治・宗教について

ウズベキスタンの経済は天然ガス、原油、そして鉱石の輸出によって支えられている。国では農業も盛んだが、水資源の確保が課題となっている。ウズベキスタンは綿の生産量で世界5位である。ロシアとの経済的なつながりが非常に強い。若者たちは職を求めてロシアへ向かうこともある。ウズベキスタンはアフガニスタンとロシアやヨーロッパをつなぐ麻薬密売人たちのルートとなってしまっている。

ウズベキスタンは13世紀にモンゴル帝国に征服され、このとき多くの都市が甚大な被害を受けるがすぐに復興を果たし、14世紀にはこの地から興ったティムール朝が中央アジアから西アジアに至る広大な地域を征服して大国家に発展した。19世紀に北からのロシア帝国に征服され、ロシア革命後はソビエト連邦下の共和国となった。1991年のソ連崩壊によってウズベク・ソビエト社会主義共和国はウズベキスタン共和国として独立し、イスラム・カリモフ大統領が権力を集約し、ほぼ独裁政権となって統治した。2016年にカリモフ大統領が死去したことで、25年に渡る長期政権は終焉を迎えた。その後、カリモフ氏の後継者であるシャヴカト・ミルズィヤエフ氏が大統領代行を勤め、2016年12月に行われた大統領選挙でも勝利したことで第二代大統領に就任した。

ウズベキスタンの主要宗教はイスラム教であり、首都のタシケントは中央アジアのイスラムの主要都市である。政府はウズベク人や他のイスラム教徒に福音を伝えようとする者を罰している。ほとんどのキリスト教徒は少数派グループから来ており、独立以来、多くの人々が先祖代々の故郷に戻り、ウズベキスタンはロシア正教会以外のキリスト教は完全に禁止しているが、地下教会が急速に成長している。特に福音派キリスト教やペンテコステ派/カリスマ派の交わりは拡大しており、この地に住むウズベク人たちもキリストへの信仰を告白している。この地域にある教会が信仰に立ち続け、成長し続け、聖書のカラカルパク語訳が完成するようにお祈りください。

ウズベキスタンのその他の情報

  • 面積:447,400㎢ (日本の約 1.2倍)
  • 人口:33,935,765 (日本の約 27% 2022年時点)

宗教:

  • イスラム教           84.93%
  • 無宗教                13.80%
  • キリスト教            0.75%
  • 土着宗教               0.20%
  • 仏教                      0.16%
  • ユダヤ教               0.16%

「地の果てのすべての者よ。わたしを仰ぎ見て救われよ。わたしが神である。ほかにはいない。」

イザヤ書 45章22節

祈祷課題

未伝部族を覚えて

大多数を占めるイスラム教徒のうち、福音を聞いたことのある人の数は非常に少ない。ほぼすべてのイスラム教民族のうち、キリスト教徒は0.1%未満であると推計されている。特に次の2部族のために祈らなければならない。

カラカルパク人―ウズベキスタンのアラル海の南に位置するカラカルパク自治共和国を中心に居住するテュルク系民族。ロシア系のイスラム教徒でスンニ派に属している。地域の最も大きな都市のヌクスではキリスト教に対する迫害が非常に強いものの、驚くべきことに教会は成長し続けている。近年では数千人規模でクリスチャン信仰を告白する者たちが起こされている。

タジク人―サマルカンドとブカラといった町での民族の大多数を占めている。タジク人の中には数パーセントのクリスチャンがいるようだ。トルコ系というよりもイラン系の民族で、ウズベキスタン政府によって差別を受けている。苦しみの中にあるこの民族がキリストへと引き寄せられていくようにお祈りください。

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Let’s join our hearts and prayers together to pray for Turkmenistan during the next month.