(アジア・アウトリーチ 2023年11月祈祷課題)
今月は「タイ王国」のためにお祈りください
タイ王国は、東南アジアに位置する立憲君主制国家。首都はバンコク。国土は、インドシナ半島中央部とマレー半島北部を占める。南はマレーシア、東はカンボジア、北はラオス、西はミャンマーと国境を接する。マレー半島北部の西はアンダマン海、東はタイランド湾に面する。
タイ王国の経済・政治・宗教について
タイ王国は1980年代から自由な経済活動、外国による投資、豊かな農業地、そして近年の工業化によって強い輸出国になっている。主な輸出品目は衣類、エビ、砂糖、ゴム、宝石や電化製品である。タイは世界有数の米輸出国でもある。外国からの観光収入も大きいが、これの闇として売春やドラッグの不正取引が横行している。タイ王国は13世紀から王国を守り続けており、一度も欧米に支配されたことがない。世界で最も長い王朝は今でも揺るがされずに国を導いている。60年の間は軍が経済や政治活動を支配し、これによる悪い影響は今でも残っている。2006年には総理大臣を追いやるクーデターが起こったが、翌年の選挙で再選した。その後2008年にも政治的不安定があった。2010年には赤シャツと呼ばれた政治団体が権力を奪還すべく立ち上がり、首都バンコクの大半の機能をマヒさせるに至った。これによる政治的不安定は今日も続いている。1998年に法律が改正され、仏教以外の宗教にも信仰する自由が認められている。新しい宗教団体は政府が認めているネットワーク下に所属しなければならない。これによって公に認められることになる。
タイ王国のその他の情報
- 面積:513,115㎢ (日本の約 1.36倍)
- 人口:71,801,279(日本の約58.2% 2020年時点)
- 宗教:
仏教 85.32%
イスラム教 7.90%
無宗教 2.40%
中国宗教 1.80%
土着宗教 1.20%
キリスト教 1.10%
その他 0.10%
「すべての願いと祈りを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。」
エペソ6章18節
祈祷課題
タイの教会を覚えて
タイのキリスト教徒は400年の宣教活動の後でも人口の約1%のままである。タイの教会のほとんどは30人~50人のメンバーによって構成されている。7,415の小地区のうち6,000以上には教会がない。プロテスタント教会の会員のほぼ半数は、タイ人ではなくタイの人口の5%未満にあたる部族グループ出身である。教会の成長が遅い理由のひとつは指導力の不足である。このような状況でも、多くの教会や宣教指導者は、タイの教会には成長の突破口が準備されていると感じている。タイの80,000の村や近所のすべてに福音を届けるという大胆な目標が掲げられており、この計画のために祈りが必要である。
タイ人の子どもの救いのために
100万人以上もの子どもたちが労働を強いられているとされている。このうちの4万人は不正な性的取引の被害者となっていると推測されている。また数十万人もの子どもたちが路上生活(ストリートチルドレン)している。このような子どもたちにキリストの愛と福音が伝えられるように祈りが必要だ。
特に必要がある人々のために
HIV(エイズ)感染者数が70万人である。しかし事実上この2倍もの人々がエイズに感染しているとされている。この原因は不道徳と麻薬によるものである。このような闇にイエスの光が与えられるように。30万人の仏教僧侶たちは特に国民から尊敬を受けているものの、高位の人々のスキャンダルが後を絶たず、イスラム教徒の標的になりやすい。仏教僧侶の多くは心を開いており、ここにイエスの福音が宣べ伝えられるようにお祈りください。タイは長年にわたり亡命者たちが安心して暮らせてきている。避難者のうち、120万人はミャンマー出身である。亡命者援助に携わっているキリスト教団体のためにお祈りください。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2023-11-Thailand-PFN.pdf
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