(アジア・アウトリーチ 2023年12月祈祷課題)
今月は「カンボジア」のためにお祈りください
カンボジア王国は、東南アジアのインドシナ半島南部に位置する立憲君主制国家。首都はプノンペン。1970年にカンボジア王国が倒れてから勃発したカンボジア内戦を経て、1993年に誕生した。南はタイランド湾に面し、西はタイ、北はラオス、東はベトナムと国境を接する。国民の90%以上がクメール語(カンボジア語)を話す。
カンボジアの経済・政治・宗教について
カンボジアは外国からの多くの支援に依存している世界で最も貧しい国の一つである。長年の戦争と大量虐殺や政府の腐敗が経済成長を妨げてきた。国民の38%は生活水準以下の貧困層である。都市部は目覚ましく発展しているものの、田舎や僻地は置き去りにされている。観光業、農業、衣料業が国の主な収入源だ。海には油が埋蔵されていて将来的に有望な収入源として注目されている。
カンボジアは1世紀から14世紀まで力強い王国だった。その後500年は隣国のタイ、ベトナム、フランス、日本やアメリカの占領や侵略の被害を受けている。1970年~1975年のベトナム戦争では被害国になった。また1975年には、マルクス主義クメールルージュ(カンボジア武装左翼勢力)による20世紀最も残虐な虐殺に苦しんだ。1979年にベトナム軍がこれを止めたが、1991年まで国内では紛争が絶えなかった。1993年に民主主義が始まったが、未だに政府はわいろなどによって非常に腐敗している。
国教は15世紀から仏教である。クメール・ルージュは宗教を無くそうとし、90%の僧侶とほぼすべてのクリスチャンを殺害した。1990年からクリスチャンは公に礼拝できるようになったが、宣教活動に対してはいくらかの制限が設けられている。暴力的なクメール・ルージュ政権の被害を受けたカンボジアの人々は、過去の罪、憎しみ、苦しみ、虐待からの自由と解放を必要としている。
カンボジアのその他の情報
- 面積:181,035㎢ (日本の約48%)
- 人口:16,944,826(日本の約13.7% 2020年時点)
- 宗教:
仏教 83.34%
土着宗教 4.80%
キリスト教 3.13%
無宗教 2.97%
中国宗教 2.85%
イスラム教 2.30%
その他 0.61%
「同時に、私たちのためにも、神がみことばのために門を開いてくださって、私たちがキリストの奥義を語れるように、祈ってください。」コロサイ4章3節
祈祷課題
祈りの答え
多少の制限があるものの宣教のためのドアが開かれている。カンボジア人が過去に受けた傷が福音への受容へとつながっている。また教会やクリスチャンミニストリーは着実に実を結んでいる。1990年代には推測で0.07%だったクリスチャン人口が20年以上たった今は3.5%まで増加している。
カンボジアを覆う霊的な闇に対して
カンボジアは多くの神社や仏教による強力な闇の支配におおわれている。人々は虐待や貧困の下で苦しめられており、麻薬や性売買が蔓延している。無防備な子供や若者が犯罪に利用されている。富と権力を持つ人々による土地収奪によって少数の人々が富んでいる。福音の光がカンボジアの個人の生活とすべての社会構造を照らす必要がある。
まだ十分に宣教が行き届いていない人々を覚えて
開かれている宣教の機会が十分に生かされるように、主が働き人を送ってくださるようにお祈りください。例えば、宗教的に多数である仏教とたちは教会が成長しているのを嫌っている。彼らに福音の光が届くように。イスラム教に属するチャム族へはすでに働きかけられているが、さらなる知恵が宣教のために与えられるように。18もの南東アジア系の民族はまだ未伝である。そして600,000人とされている6つの中国系民族がカンボジアに溶け込んで生活している。この人々に福音が届けられるように。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2023-12-Cambodia-PFN.pdf
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