(アジア・アウトリーチ 2023年9月祈祷課題)
今月は「ミャンマー」のためにお祈りください
ミャンマーは、東南アジアのインドシナ半島西部に位置する共和制国家。1989年までの名称はビルマ。首都はネピドー。北西はインド、西はバングラデシュ、南東はタイ、東はラオス、北東は中国と国境を接する。多民族国家で人口の6割をビルマ族が占める。他に、カレン族、カチン族、カヤー族、ラカイン族、チン族、モン族、ヤカイン族、シャン族、北東部に中国系のコーカン族などの少数民族がいる。
ミャンマーの経済・政治・宗教について
ミャンマーはチーク森林、耕すのによい土、宝石や鉱石に恵まれており、海には油田やガスが埋蔵されている。ところが国民は貧しく、多くは生活最低水準で生活している。クーデターの後に起こった軍事政権は経済を略奪し経済成長を著しく妨げた。子どもたちの約6割は栄養不良だと推測されている。ミャンマーは第二次世界大戦時に日本やイギリスやインドに占領されていたが、1948年に独立した。その後の国の動向は日本でもメディアによって報道されている。ミャンマーの軍事政権(1962-2011、2021-)は冷酷な権力である。彼らの政策は資源が豊富な土地に貧困をもたらせている。軍事政権は抗議に激しく反応し、軍に反対する者を刑務所に入れ、強制労働を実施している。また、特定の少数民族に対する残酷で暴力的な政策により、村は破壊されて人々は拷問を受け多くの避難民が生じている。民主的統治が強化された時代の後で、国軍は2021月2月に1日にミャンマーの歴史の中で3回目のクーデターを実行した。政府は仏教を優遇してきたものの、信教の自由は認められており、イスラム教やキリスト教も少数によって強く信仰されている。民族的、政治的、また宗教的な違いがもたらす争いが後を絶たない。キリスト教徒の中には軍によって苦しめられている者もいる。
ミャンマーのその他の情報
- 面積:676,577㎢ (日本の約1.8倍)
- 人口:54,577,997(日本の約44% 2020年時点)
- 宗教:
仏教 80.04%
キリスト教 8.98%
イスラム教 7.20%
中国宗教 2.30%
土着宗教 0.63%
ヒンズー教 0.45%
無宗教 0.40%
- 「この世の王国よ。神に向かって歌え。主に、ほめ歌を歌え。」詩篇 68:32
祈祷課題:
貧困による苦しみからの解放のために
2008年の大型台風は140,000人もの死者をもたらした。その後に病気や貧困の被害を受けた人の数は数えきれない。経済的損失は100億ドルにも上ったとされている。政府の対応は非常に悪く、海外からの支援を拒んでいた。軍事政治の影響によって、全国民の10%は栄養不良の中で生活している。ミャンマーの政治が安定し、国民が安心して生活できるようにお祈りください。
教会のために
ミャンマーの教会は多くの課題と向き合っている。①宗教的な活動を規制する多くの法律のなかで、教会は自由に活動することを制限されている。②多くのクリスチャンは少数民族に属していて、十分な訓練を受けられず、貧困や孤立の中で戦っている。③教会の中にも多くの民族が混在しており、民族間での一致が求められているが、非常に難しい。
キリストの福音が仏教の支配を越えて人々の心に届くように
仏教は一般のミャンマー人とともに、シャン族、ラカイン族、モン族を強く支配している。子どもの大多数は仏教僧院で教育を受ける。ビルマ仏教には、オカルト信仰、迷信、精霊への恐れが混合されている。教会は仏教の考え方を理解する一方で、人々の心に福音が届く突破口を見るために、聖霊の力で奉仕しなければならない。何千人もの僧侶が静かに信者になり、多くが福音を学び、キリスト教のラジオを聞いているともいわれている。仏教徒のキリストへのこの静かな動きが広がり、成長し、深まり続けるように。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2023-9-Myanmar-PFN.pdf
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