(アジア・アウトリーチからの祈祷課題です。)
今月は「香港」を覚えてお祈りください
香港は、中華人民共和国の南部にある特別行政区(一国二制度)である。150年以上のイギリス植民地の歴史で世界に知られる。広大なスカイライン及び深い天然の港湾を抱える自由貿易地域であり、1,104 km2 の面積に700万人を超える人口を有する世界有数の人口密集地域である。
香港の経済・政治・宗教について
香港は自由な市場によって急速な経済発展を続けている。中国本土の干渉は少なく、税率も低いこともあって、香港は世界有数の裕福で大きな貿易都市である。あらゆる経済活動が開かれているためにランキングでいつも上位だ。国際貿易を支えているのは世界で最も活発な港である。香港は中国本土の経済活動を牽引しており、今や中国にとってはなくてはならないほどの富を有している。上層階級やエリートと一般との間の経済格差は広がる一方だ。
1840年にイギリスと中国の間に阿片戦争が勃発した。1842年に南京条約で香港島がイギリスに永久割譲される。1997年7月1日にイギリスから中国へ返還された。香港には100%の民主主義を認められていないが、それでもアジアで最も開かれて自由な地域の一つだ。防衛や外交の責任は中国が負っている。香港においては信教の自由が認められている。
その他の情報
- 面積:1,104㎢ (日本の約0.3%)
- 人口:7,496,681(日本の約6.1% 2020年時点)
- 宗教:
- 中国宗教 59.57%
- 無宗教 21.92%
- キリスト教 12.41%
- その他 3.80%
- イスラム教 1.23%
- ヒンズー教 0.53%
- 仏教 0.40%
「ですから、もし子があなたがたを自由にするなら、あなたがたは本当に自由なのです。」ヨハネ8章36節
祈祷課題
香港のキリスト教会とクリスチャンを覚えて
2019年の大規模な抗議行動を封じ込めていくために中国政府は香港を支配した。その支配に対するすべての反対派の人々は容赦なく締め出されていった。香港のキリスト教徒は共産党の影の下で何とか生き残っている。抗議行動とそれに伴う政治的立場よって教会内には分裂がおこっている。教会は傷からいやされ信者たちはお互いに和解する必要がある。香港の完全な自由はまだ来ていないが、教会にある福音の炎は共産党による制圧によっては消されていない。香港の教会がキリストの力強い証人となるための恵みを祈らなければならない。
中国に属する香港の立場の祝福のために
中国に属しながらほぼ自由であるという立場は特殊であり、中国に経済的に、社会的に、文化的に、また霊的にもすばらしい祝福を与えることができる。香港を通して中国は総合的に祝福される福音の影響を受ける可能性が限りなくある。反対に、香港は中国を経済的に豊かにさせ、この世の富を十分に得たとしても真実ないのちを失ってしまう立場として終わってしまう可能性もある。このようなことに多大な影響を及ぼすのは個々のクリスチャンだ。献身的に神を恐れる人々がますますおこされて、この大きな国に対して聖書的な価値観がはぐくまれることが必要だ。
香港のユニークな宗教事情を覚えて
香港の文化の基礎にあるのは中国発祥のいくつかの宗教であり、国民の大多数はこれを信じている。香港には700以上の寺や寺院がある。これに加えて、様々な必要のための偶像が拝まれている神社が数えきれないほどある。これらを信じない人々の多くは無宗教的に生きている。数ある他の宗教は移民によって信仰されている。キリストのあかしをする機会は多くあるが、福音の光の輝きを妨げようとしている闇の力が香港を覆っている。信教の自由が認められているが、最近中国政府の政治的な介入があり、今後も香港の自由が保証され続けるかどうか、だれにも分からないので、祈らなければならない。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfire.jp/downloads/pfn/2024-10-HK-PFN.pdf
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