(アジア・アウトリーチ 2024年9月祈祷課題です。)
今月は「マカオ」を覚えてお祈りください
マカオは、中華人民共和国の特別行政区の一つ。中国大陸南岸の珠江河口(珠江デルタ)に位置する旧ポルトガル植民地で、現在はカジノや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られる。
マカオの経済・政治・宗教について
マカオは、16-17世紀に世界で最も裕福な国の一つとして発展した。その後、1887年にポルトガルの植民地となった。そして、ポルトガルの支配下において中国に属する地域として認められた。1999年にマカオは自立した経済や政治活動をもちながら、中国の支配下に入ることを選んだ。現在、経済の中心はギャンブルと観光業である。訪問者の大多数は中国本土の人々である。マカオの経済はいつも中国の景気の影響を強く受けている。カジノの莫大な収益は政府に入り、私的財産は限られた数人に集中している。このようなことを好まない人々も多く、激しい反発運動がたびたび起こっている。マカオでは信教の自由が認められている。
マカオのその他の情報
- 面積:29.2㎢ (日本の約0.008%)
- 人口:713,082(日本の約0.6% 2020年時点)
- 宗教:
- 中国宗教 62.01%
- 仏教 17.10%
- 無宗教 14.94%
- キリスト教 5.35%
- バハイー教 0.50%
- イスラム教 0.10%
「まことに主は渇いたたましいを満ちたらせ、飢えたたましいを良い物で満たされた。」詩篇 107:9
祈祷課題
マカオが再びキリスト教国家となるように
1600年ごろには人口の95%がカトリック教会に属していた。2010年にはこの数字は3.1%までひどく下がってしまった。プロテスタント教会は少しずつ成長しているが、教会の規模はいつも小さい。1986年に33あったプロテスタント教会は、現在70以上の中国語を話す教会へと成長し、この他に20以上の異なる言語を話す教会ができている。マカオがイエスを信じるクリスチャンたちによって再び主のものとして勝ち取れるように。
「罪の町」と呼ばれるマカオに主の救いの光が訪れるように
マカオのギャンブルの規模はラスベガス以上だとされており、今後も大きくなっていくだろう。ギャンブルは物質主義と貪欲を引き起こしており、霊的な成長を確実に妨げている。ギャンブル依存の人々も多い。間違った宗教にはまってしまっている人々に対するプロテスタント教会によるケアやミニストリーも近年増えている。ギャンブル業界には売春や麻薬問題もあふれている。売春婦たちは中国本土や近隣のアジア諸国から、彼女たちの意志に反して連れて来られていることが多い。ラハブ・ミニストリーズという団体はこのような問題に苦しむ人々を助けている。高収入に魅了されてギャンブル業界に就業する人々も多い。若い人たちの中には大学や社会や教会での活動を捨ててこのような業界で働いている者もいる。ギャンブルによってもたらされている闇にキリストの光が訪れるように。
福音を特に必要としている部族や人々を覚えて
カジノ就業者たちが大勢いる。彼らは良い収入を得ているものの、福音を聞けていない現状がある。カジノディーラーたちはマカオ人でなければならず、50,000人いるとされている。このような必要に応えるべく、カジノ就業者アウトリーチミニストリーが近年始められた。マカオ国内で働くインドネシア人やベトナム人たちは弱い立場に立たせられている。彼らに対するミニストリーは少ない。またポルトガル人と広東人の混血民族にはカトリック教徒が多いが宣教活動には非常に消極的であるようだ。彼らの中には福音派の教会は一つしかなく、福音のメッセージが届けられなければならない。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfire.jp/downloads/pfn/2024-9-Macau-PFN.pdf
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