(アジア・アウトリーチ 2024年5月祈祷課題)
今月は「インドネシア」のためにお祈りください
インドネシアは東南アジア南部に位置する共和制国家。首都はジャワ島に位置するジャカルタ。5,110kmと東西に非常に長く、また世界最多の島々を抱える国である。赤道にまたがる13,466もの大小の島により構成される。人口は2億3000万人を超える世界第4位の規模であり、また世界最大のイスラム人口国としても知られる。
インドネシアの経済・政治・宗教について
経済は成長し続けており、取引の中心は自然ガス、森林製品、農業や衣類や豊富な鉱石資源である。30年にわたる長期的な経済成長は1990年代後半のアジア経済危機や2000年代のリーマンショックよって止まってしまった。今でもゆるやかには成長しているものの、不安定な政治が成長を遅くしている。
ポルトガル、オランダ、英国、日本といった国々の植民地支配の歴史を経て、スカルノ大統領が1945年に独立を宣言した。スカルノ大統領は20年この国を治め、1965年にスハルト政権が支配を奪ったが1997年の経済危機がスハルト政権にとって大きな打撃となり、政権は崩壊した。その後、3つの政権が続き、2014年7月からはジョコ・ヴィドドが大統領となっている。
インドネシア政府は6つの宗教を公表している:イスラム教、ヒンズー教、仏教、儒教、ローマカトリック、そしてプロテスタント。社会の中では、イスラム教の影響力が最も強い。
インドネシアのその他の情報
- 面積:1,919,317㎢ (日本の約5倍)
- 人口:279,798,049(日本の約2.3倍 2020年時点)
- 宗教:
イスラム教 80.31%
キリスト教 15.85%
ヒンズー教 1.30%
土着宗教 1.20%
中国宗教 0.90%
仏教 0.40%
無宗教 0.04%
「主は、王だ。地は、こおどりし、多くの島々は喜べ。」
詩編 97:1
祈祷課題
ほぼ未伝であるスマトラ島を覚えて
スマトラ島は福音宣教されていない島としては世界一の大きさである。その民族グループのほとんどが熱心なイスラム教徒である。多くの霊的な砦が打ち砕かれなければならない。キリスト教は以前はアニミズムを信仰していた人々であるバタク族やニアス族やメンタワイ族、そして中国人の間で信じられている。バタク族はインドネシア全土に移住している。彼らの中にはキリスト教徒が多いが、民族的誇りや古い習慣への執着があり、スマトラのイスラム教徒との度重なる紛争によって、彼らの証しが妨げられている。中国人は都市部に住み、約60%の中国人がビジネスを運営している。クリスチャンたちが自分の民族を超えて手を差し伸べ、まだ福音を知らない人々への良い証がうまれるように祈らなければならない。
迫害を経験しているキリスト教会を覚えて
インドネシアの教会は激しい反対と迫害の中でも成長し続けている。何世紀にもわたってキリスト教が信仰されてきた地域がある。それらは北スラウェシ、北スマトラ、西ティモール、マルクといった地域である。そこのクリスチャンの多くは信仰生活が弱く、地域に蔓延する不道徳、民族分裂、さらには土着のオカルト的慣習に苦しめられている。教会にはより成熟した指導者が必要とされている。ペンテコステ派とカリスマ派の教会の急速な成長によって、信徒や牧師の両方が弟子訓練を必要としている。イスラム教の背景を持つ新しい信者は、しばしばコミュニティからの拒絶と迫害に直面しており、キリスト教の文化や教会生活に馴染むのが難しいことがある。家族単位でキリストを信じ、自分たちの文化の中でキリストに従うことができるように祈らなければならない。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2024-5-Indonesia-PFN.pdf
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