(アジア・アウトリーチ2022年11月祈祷課題)

今月は「キルギス」を覚えてお祈りください

キルギスは、中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和制国家である。首都はビシュケク。かつての正式国名はキルギスタンであり、改称以降も別称として公式に認められている。北から時計回りにカザフスタン、中華人民共和 国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接する。

キルギスの経済・政治・宗教について

キルギスの経済を支えているのは農業である。国家は貧しいものの、山脈が多く、鉱業や水力発電や観光業が経済発展のために期待されている。国に蔓延している貧困と失業のために、50万人超の人々がロシアやカザフスタンに職を求めて出ている。前政権は腐敗していたために経済的な発展は難しかったが現政権は経済発展を大々的に進めている。

キルギスは1991年に独立した。独立当初の民主的政権は腐敗しており多くの非難を浴びた。2010年には「キルギス騒乱」が起こり、バキエフ政権の退任を求める野党支持者による反政府運動が激化した。多くの一般市民は平和を求めて国外逃避した。2011年12月からは第4代大統領が就任している。国民の多くはイスラム教徒である。

一部の過激なイスラム教徒を恐れた政府は2005年に宗教活動を規制する法を定めた。キリスト教や他の宗教は独立当初からある程度の公ではない迫害を経験してきている。現政権下でメディアの規制緩和が進められている中、宗教に関する法律も緩和されることが期待されている。

キルギスのその他の情報

  • 面積:198,500㎢(日本の約 52.5%)
  • 人口:6,628,347 (2020 年時点、日本の約 5.2%)

宗教:

  • イスラム教 88.73%
  • 無宗教 5.30%
  • キリスト教 5.27%
  • 仏教 0.42%
  • 土着宗教 0.20%
  • ユダヤ教 0.05%

「山々が生まれる前から、あなたが地と世界とを生み出す前から、まことにとこしえからとこしえまであなたは神です。」 

詩篇90編 2節

祈祷課題

キルギスの教会を覚えて

教会は国の独立後すぐに大きく成長した。成長は少し遅くなりつつあるが、教会は成熟してきている。隣国に比べて法律の規制は少なく、旧・新約聖書の翻訳も完成している。教会の経済が祝福されるように。また、出版物やメディアが活用されることで教会やリーダーが続けて成長できるようにお祈りください。

キルギス人の救いを覚えて

イスラム教徒が多いが信徒の多くはその活動や内容を熟知していない。国の宗教的な背景にはシャーマニズムや先祖崇拝がある。魔術や悪霊礼拝などのオカルト的なものが人々の考え方を縛っている。霊的な闇の覆いが取り除かれ、キリストの福音が人々の心に届けられるようにお祈りください。

キルギス国内の未伝部族を覚えて

未伝部族の多くは都市部から離れた村に暮らしている。国の南には「フェルガナ渓谷」があり、キルギス人の他にタジキスタンとウズベキスタンの少数民族(約770,000人)が混在している。このほかに、中国系イスラム教徒移民のドンガン人に対する組織的な宣教が2000年から始まっている。イエスについて一度も聞いたことがない少数民族に福音が届けられるようにお祈りください。

キルギス政府と経済を覚えて

共産主義から解放されたキルギスの国に真実な改変をもたらす正義的な政府が出来るように。貧困によって特に苦しめられている老人や子ども世代に支援が十分にあるように。アルコール、麻薬、売春、失業は大きな課題である。教会がこのような課題に良い影響をもたらすことが出来るようにお祈りください。

この情報のPDFはダウンロードできる:

https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2022-11-Kyrgyzstan-PFN.pdf

提供:アジア・アウトリーチ

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Let’s join our hearts and prayers together to pray for Kyrgyzstan during the next month.