(アジア・アウトリーチ2022年9月祈祷課題)

今月は「トルクメニスタン」を覚えてお祈りください

トルクメニスタンは中央アジア南西部に位置する共和制国家。カラクム砂漠が国土の85%を占めており、国民のほとんどは南部の山沿いの都市に住んでいて、豊富な石油や天然ガスを埋蔵する。西側はカスピ海に面し、東南がアフガニスタン、西南にイラン、北東をウズベキスタン、北西はカザフスタンと国境を接する。首都はアシガバート。20世紀の末から21世紀にかけて旧ソ連からの独立を果たした。

トルクメニスタンの経済・政治・宗教について

トルクメニスタンといえば、じゅうたんや馬やラクダそして大きな砂漠で有名である。国の経済を実際に支えているのは世界で最も多い埋蔵量とされている天然ガスと石油資源だ。このほかにも、綿が国民の雇用と収入を支えてきている。残念ながら、ニヤゾフ前大統領は豊富な資源から得た莫大な富を国民のために用いたことはなく、自身の巨大な黄金の像を建て、豪勢な生活に費やした。

この地には古くから遊牧民たちが住みついていた。1881年にロシアの専制君主の下で初めて国家として一致し、1992年まで旧ソ連の支配下にあった。共産主義的なリーダーであったニヤゾフ大統領は国の警察や軍、さらには経済とメディアを支配していた。欧米からは、「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれるほどに閉ざされた国だった。2006年、彼の死後にリーダーシップを引き継いだベルディムハメドフ現大統領は、もっと開かれた国づくりを目指している。新しい大統領になったことで、前向きな変化への希望が与えられている。トルクメニスタン国民は今、海外や国内をより簡単に旅行することができるからだ。トルクメニスタンではイスラム教スンニ派が大多数を占める。キリスト教正教会の信徒も一部存在している。ベルディムハメドウ大統領の政府が憲法で保障されている人権と信教の自由を尊重するよう祈らなければならない。‎

トルクメニスタンのその他の情報

面積:488,100㎢ (日本の約 1.3倍)
人口:6,117,933 (日本の約 5% 2020年時点)

宗教:
イスラム教 96.16%
キリスト教 1.83%
無宗教 2.00%

「野の獣、ジャッカルや、だちょうも、わたしをあがめる。わたしが荒野に水をわき出させ、荒地に川を流し、わたしの民、わたしの選んだ者に飲ませるからだ。」

イザヤ書 43章20節

祈祷課題

福音宣教のためのドアが開かれていくように

国外に追放されたクリスチャンたちはこの国が信教の自由を認めることを切望している。この国の政治が昔のしがらみから自由にされなければならない。また人道的な働きを通してキリストの愛と祝福とともに宣教のドアが開かれていかなくてはならない。

トルクメニスタン国内のクリスチャンを覚えて

クリスチャン人口は少数で迫害や警察によるいやがらせを受けている。だが、その中でもクリスチャン人口は少しずつだが増え続けている。国内のクリスチャンたちが守られて、たましいを勝ち取ることができるように聖霊の力を祈り求めなければならない。

福音伝達の手段が祝福されるように

1994年に新約聖書が翻訳された。旧約聖書の翻訳が速やかに完了するように。聖書の輸入と配布、それを手にする人々が祝福されるように。メディアが開かれてきている中で、ラジオや衛星放送を通じて福音がすべてのトルクメニスタン家庭に届けられていくように。

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Let’s join our hearts and prayers together to pray for Turkmenistan during the next month.