(アジア・アウトリーチ 2024年2月祈祷課題)
今月は「ベトナム」のためにお祈りください
ベトナムは、東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。首都はハノイ。国土は南北に細長く、北は中国、西はラオス、南西はカンボジアと国境を接する。東は南シナ海に面し、フィリピンと対する。
ベトナムの経済・政治・宗教について
ベトナムの経済はマルクス的経済主義者による数十年にわたる戦争と旧ソビエト連邦からの援助がなくなったことで壊滅状態になった。1986から現代的な経済改革が始まり、今では若い中流階級が芽を出している。ASEANとWHOへの加盟も経済に良い変化をもたらした。都市と農村との間の経済格差が大きい。政府は貧困をなくすために、就業率を向上させ、海外からの投資を呼び込もうと努力している。ベトナムは世界で2番目のコメ輸出国であり、海鮮類の輸出も主な収入源である。
ベトナムは1954年にフランスからの独立を勝ち取った。その後30年近くにわたる戦争に末に、共産政府が1975年に北と南ベトナムを統一させた。共産政党は国の多くの活動を支配している。しかし、近代的な経済成長はマルクス主義を理想として掲げる政党にとって脅威となりつつある。
国は信教の自由を認めているものの、仏教以外の宗教に対しては多くの制限が設けられている。2004年と2005年に改正された宗教の規則は新しいプロテスタント教会を登録しやすくした。この改正によって信教の自由を奪う強制的な活動も制限された。しかし現状では、新しいキリスト教会を政府に認めてもらうようなかたちで登録することは難しい。未登録の教会や民族的少数派は様々ないやがらせや差別の対象となっており、場合によっては迫害されることすらある。
ベトナムのその他の情報
- 面積:331,653㎢ (日本の約88%)
- 人口:98,858,950(日本の約80% 2020年時点)
- 宗教:
仏教 52.48%
無宗教 23.30%
キリスト教 9.43%
土着宗教 7.85%
その他 5.40%
中国宗教 1.00%
バハイー・イスラム・ヒンズー0.54%
「地とそれに満ちているもの、世界とその中に住むものは主のものである。」詩篇 24:1
祈祷課題
共産主義や霊的な闇から解放されるように
様々の自由が制限されている一方で、麻薬、AIDS、売春、人身売買や暴力が社会で後を絶たない。共産主義、仏教、タオ思想、儒教はどれもベトナム文化に深く根付いているが、文化の最も深いところにあるものは先祖崇拝であり、これはキリスト教の宣教にとって大きな弊害である。ベトナム文化に根付いている様々な霊的な影響が社会の中に大きな闇をもたらせている。福音の光が照らされるようにお祈りください。
ベトナムがさらに開かれるように
経済的な成長とともに国はグローバルに開かれつつある。国民の大多数はベトナム戦争後に出生しており、共産的理想よりも、豊かな暮らしに関心を持っている。良い意味でも悪い意味でも福音に対して寛容になりつつあるものの、社会には経済的な乱費もある。特に仕事を持っている若い世代に福音とその真理がはっきりと伝えられるようにお祈りください。
ベトナムの教会を覚えて
ベトナムの教会は長年の迫害の中でも成長しながらキリストを証ししている。カトリックもプロテスタントも伝統を守りつつ時代にあった新しい方法で伝道している。神に立ち帰る思いがクリスチャンたちに与えられており、様々な民族グループの中にも神へのうえ渇きが起こっている。また、外国に暮らすベトナム人の中にはキリストに出会い救われ、福音を伝える者としてベトナムに帰国する者たちが起こされている。ベトナムの教会は今、宣教ビジョンをもって福音を伝えている。聖霊がベトナムの教会の祈りをいよいよ用いてくださり、教会がさらに成長しキリストの救いがベトナム全土に及ぶようにお祈りください。
この情報のPDFはダウンロードできる:
https://onfirejapan.com/onfire/downloads/2024-2-Vietnam-PFN.pdf
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