今月は「イラク」を覚えてお祈りください
イラクは、中東・西アジアの連邦共和制国家である。首都はバグダッドで、サウジアラビア、クウェート、シリア、トルコ、イラン、ヨルダンと隣接する。古代メソポタミア文明を受け継ぐ土地にあり、世界で3番目の原油埋蔵国である。
イラクの経済・政治・宗教について
イラクは昔から原油大国として経済を保ってきている。フセインの独裁政権下では原油による莫大な収益が戦争兵器製造のために用いられていた。近年では、イランとの紛争や2回の湾岸戦争によって経済成長が鈍化している。原油による経済をどのように配分していくかが政治的な課題である。長年にわたる独裁支配と戦争によって破壊されたインフラを整えていくには数十年もかかると言われている。さらに、政治的な腐敗と不安定さをどのように安定化させたらよいか。失業率も18%-30%にものぼっているとの統計があるため、若い世代は将来に対して大きな不安を覚えている。
イラクは1991年の湾岸戦争、2003年の第二次イラク戦争とサダム・フセインの失脚、2013年のISIS(イラク・シリア・イスラム国)の台頭、そして2018年以降は広範な市民不安と政治体制の崩壊により大きな混乱を経験している。神様がこの地を果てしなく続く争いから救い出してくださるように祈らなければならない。
イラクのその他の情報
- 面積:438,317㎢ (日本の約1.16倍)
- 人口:47,021,000 (日本の約 38.2%)
- 宗教:
- イスラム教 95.61%
- その他 1.90%
- キリスト教 1.59%
- 無宗教 0.60%
「まことに、主はこう仰せられる。『勇士のとりこは取り戻され、横暴な者に奪われた物も奪い返される。あなたの争う者とわたしは争い、あなたの子らをこのわたしが救う。』」 イザヤ49:25
祈祷課題
イラクのクルド地域を覚えて
イラクのクルド地域は過去30年以上の戦争や紛争が続く中でも、希望のある地域であると言える。他のイラクの地域よりもずっと自治権があり、進歩もあり、自由もあるからだ。宗教的少数派(キリスト教徒やヤジディ教徒など)は法の下で十分な保護を受けており、キリスト教のミニストリーは活動の自由度も高い。神様がこの地域における福音宣教を祝福してくださるように祈らなければならない。
イラクにおける様々な社会的分断を覚えて
イラク社会には多くの激しい分断が存在している。分断とは、クルド人とアラブ人、シーア派とスンニ派、そして世俗的政治家とイスラム主義グループなどである。イラクの民族・宗派中心の政治体制は大規模な紛争を抑える役割を果たしている。しかし、それによって国の進展が妨げられており、少数のエリート層を権力の座に留め続けている。クルド地域以外では、キリスト教徒やその他の宗教的少数派には真の宗教の自由がない。社会は賄賂、誘拐、財産の強奪、レイプ、殺害といった危険と絶えず隣り合わせである。キリスト教徒の労働者は罪もなく殺されることもある。ほとんどのイスラム政治家は進展を望んでいるものの、過激派グループやイラクを実効支配している政治体制がイラクの平和維持の妨げとなっている。神様がイラクの社会のご自身の義による支配を与えてくださるように祈らなければならない。
イラクのクリスチャンたちを覚えて
近年、イラクのアラブ系福音派が増えており、今では5万人以上いると言われている。 彼らの多くはイスラム教徒や過激派の背景を持っているが、福音主義の証しやゴスペルラジオ、特にイエスの夢やビジョンを通してキリストと出会っている。 教会のリーダーの多くは国を逃れ、他の多くは亡くなり、イスラム過激派に狙われることもある。主がイラクにおけるご自身の教会とクリスチャンたちをあらゆる危険から守ってくださるように祈らなければならない。
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