パーソナルチャレンジ#3:妥協しないこと
19歳の誕生日の日記の書き出し
お父さんが部屋に入ってきて、さっきくれた誕生日カードに何かを書き足したいと言ってきた。父は「妥協しないこと」と書き足した。それって、今私がやってることだわ⁉︎ 妥協しないこと? これは将来のための大切な助言ね。
「妥協」の定義:
望まれる基準よりも低い基準を受け入れること。
軽率で愚か、または無謀な行動によって、名誉を傷つけたり、危険にさらしたりすること。
脆く傷つきやすくなるか、機能を低下させること。*
妥協することについて、6年越しの2つの証があります。私は18歳のときに乱交やパーティーから手を洗いました。神が私をYWAMに、そして日本に導き、私はそれに従いました!日本の各地で証をシェアし、その後にいつも「もう振り向かない」という賛美をよく歌いました。YWAM宣教旅行の後、高い基準を持って歩み始めましたが、徐々に妥協し始めました…ちょっとお酒を飲みすぎたり、ハメを外しすぎたり。
21歳で、新しい男性と付き合いはじめました。ある夜、遅くなりすぎてしまい、車を家の前に停めたところで、私には選択肢がありましたーー家にそっと入り込み、家族を起こしてしまうか、または彼の家に泊まるか。まさか彼と寝るつもりはありませんでした!しかし、彼にとって、泊まることはセックスを意味していました。そして、私の反応は、「ああ、また同じことが繰り返されてる」でした。そうやって、「セックスをしない」3年間は終わりました。1年半のお付き合いの後、二人の関係を神の方法に戻そうとしましたが、すでに肉体関係を持っていたため、元に戻るのは困難でした。私たちは婚約し、結婚式の計画を始めましたが、神がはっきりとこの行程のスピードを落とすように言ったのを感じました。結婚式の計画を遅らせた後、すべてが崩壊し始め、結局彼とは別れてしまいました。私は神に言われたことに従いました。しかし、従ったことで、人生最大の失恋をもたらしました。この失恋にどう対処すれば良いのでしょう?従順の道を選び続け、神に向かって走るべきか?神を待てば、本当に必要なものすべてを受け取れるのか?それとも、うわべでもいいから手で掴むことができる、一時的だけどすぐに手に入る、長期的には損をするけど目の前の利益で満足するべきなのか。
23歳、日記の書き出し
1月2日
今年はまたあなたと話し始めることからスタートしよう。彼と別れて、とても傷つき、怒り、混乱しているわ。傷ついた心を癒してください。これらのことは、いつかあなたの栄光を表すことに用いられるのかしら?
2月9日
今日は友達とコーヒーを飲みに行った。彼女が、神から受け取った私のための言葉は、「今は独身であるということでパニクらないで…パニックしちゃったら、自分の基準を下げるだけよ。」だった。
2月25日
夜に泣いてばかり。一人ぼっち、神もいない。神を近くに感じることができない。
3月2日
今は決断の時。妥協を招く一時的な関係か、イエスを知り、純潔を歩みたいという長期的な願いを大事にすることを選ぶのか。正しいものを選ばなきゃ。これは永遠の選択だから。
3月9日
新しい彼氏と一緒にいるのが大好きだけど、その時間を恋しく思わなくていいための知恵を下さい。
純潔を歩みたいから。でも彼の存在は私を特別な気持ちにし、望むほど深くないとしても、私の欲しいもののぼんやりとした姿が見えるから、、、そこに落ち着くな。妥協するな。
4月30日
私が何かを決断するときの思考回路は、妥協することを選びがちであることは知ってる。
「私がやっていることは間違ってる…これで最後…」すべてをやめようとした…肉体的、感情的にすごく気持ち良くなれること以外はね。 「これで最後。だから、できるだけ楽しまないと。」でも、週末には、疲れきって、怒って、悲しくて、そして最終的に、また危ない遊びに出かけてる。「彼と一緒に踊っても、きっと何も起こらないわ。」「彼にキスをしてみても、きっと何も起こらないわ。」「ちょっと服を脱ぐだけ。」でもこれは、「私には価値がないからもう神さまに愛されていない」という嘘を信じて、私の良心をごまかしていただけ。
9月20日
今週は、霊的につまずいて激しく転んだ。ずっと不機嫌だった。ああ、本当にこれで最後。もう妥協しない。もうこんなことしたくない。将来のためのベストのプラン(神様のプラン)と、私が今この瞬間に思うベストのどちらを選ぶかが私の戦い。私が思うベストプランは、きっと地獄のような結末になってしまうだろうけど、それでも、とても彼に惹かれているわ。もう既に、私の心を彼に与えてしまったから。
今私が体験している、この息が詰まるような苦しみは、二度と経験したくはない。心の拠り所(愛情)をどこに求めるのか ー 神様と神様の方法を選ぶのか、それとも私の方法(つまり罪)を選ぶのか。神様、私の決断が揺るがないように助けてください。あなたをもっと知ることができるように手伝ってください。
神に従うことを選択しつづけてください。そうすることが困難なときも従い、さらに困難な時にも従い続けるという選択を。
物事が楽で順調に進んでいる時は、純潔に生きるのは結構簡単です。白黒つけにくい、妥協が許される領域を作ってしまうのも簡単です。物事が困難な時、諦めるのも簡単です。そんな時、分かってはいても、自分を気分よくしてくれるものを拒むことは決して簡単ではありません 。神さまと神様のタイミングを待つのは本当に難しいです。神さまの方が私よりもっとご存知だと信じるのは、なかなかできないことです。そして、そもそもどうして純潔を守ることが大切なのかを忘れてしまうと、小さな妥協から、ずるずると完全に捉えられてしまいます。
純潔を守ることの大切さを忘れると妥協しやすい。
ある若い女性の実例です。彼女は10代の頃に純潔が大切だと聞いてはいましたが、30代までにはどうして大事なのかを忘れていました。どうして今の文化に逆らってまで婚前交渉をしない事を選ぶべきなのか。結果、彼女はバージンを捨ててから、すぐに何を諦めてしまったのかを悟りました。涙を流しながら言いました。「どうして誰も、純潔が大事だって私にもう一度言ってくれなかったの?」
私たちが妥協してしまう時というのは、神の方から私たちを追い求めてくださらないだろうと言う嘘を信じている時。
私はいつも神様を必要としていた。けれど、その時私がいた場所で神様が触れてくださるのを信じてひたすら待ち望むほど、果たして神様を慕い求めていただろうか。
「ああ、主を知りたい。
さらに主を求めよう。
そうすれば、必ず夜明けが訪れ、
早春の雨期がくるように、必ず答えてくださる。」
ホセア書 6:3
私たちが妥協してしまう時というのは、罪から得られる一時的な益が、手放すことよりも有益であるという嘘を信じた時。
この真実を知る前は、誘惑にあうとすぐに失敗してしまいました。失うよりも得るものが多いと思ったからです。(ローマ6:21を参照)
孤独で、落胆していて、神様に怒りさえ覚えていて、もう疲れ切っている時には、神以外のものが心を満たしてくれると考えてしまう時もある。異性と見つめ合ったり、誘惑するように異性と目で会話したり、そのような小さなやりとり、一瞬の楽しみが私の心を完全に満たしてくれると思った。けれど、前の状態よりも「よくなる」ことは決してなく、むしろその逆だった。この一時的な魅力は、友達曰く「チョコレートでコーティングしたう○ち」だ。
私たちが妥協してしまう時というのは、誘惑に既に一度負けているから二回目以降は構わないだろうと気が緩んでしまう時。
一つ一つの選択が人生を左右します。失敗しても、その度に悔い改めるのには意味があります。失敗し続けなければ良いのです。なぜなら、失敗すればするほど次から次へと後始末しなければならない事が増えるからです。ですから、ここで自由・解放を選び、失敗の連鎖を断ち切りましょう。神様のやり方を選び続けましょう。本当の自由を。
過去に失敗しても、今までとは違う選択ができる機会がキリストにあって与えられており、それはまさに恵み、憐みです。その選択は後悔する事がありません 。主の御恵は日毎に新しいのです。これはローマ書6章14節のより適切な解釈(Foundation #2でシェアした当時の誤解よりも)でしょう。
一つ一つの選択が、人生の分岐点と言っても過言ではありません。一度誤った選択をしてしまったからといって、もう一つ悪い選択をしても何ら影響がないなどという悪魔の策略に騙されてはなりません。
「あなたは私の敵から求愛され、あなたは私を選びました。」**
困難の時は常に、私たちの本当に必要なものの安っぽい偽物で満足するのか、それともイエスに信頼する事を選ぶのか、イエスこそが私たちの必要をご存知で、それを完璧なタイミングで与えてくださいます。そして全ての必要なものはイエスにあると知るのです。毎回イエスに頼る事を選ぶ時、信仰の筋肉が成長しました。昔はあれほど私を支配していた誘惑も効力を持たなくなりました。イエスを選ぶ度に、イエスがどんなお方なのかをより深く体験し、それが、長い人生を通して終わることのない愛の渓谷の深みへと冒険していくようなものだとわかるようになりました。
チャレンジ:
今まで妥協してきましたか?神様に心を探っていただき、妥協しやすい弱いところがないか示してもらいましょう。
1. 今は神様に従う事ができているけれど、それが難しい時も、従う事ができるでしょうか?
難しい時に、正しい判断をすることができた経験はありますか?その決断の後は物事が楽になりましたか?それとももっと大変になりましたか?もしさらに難しくなった時はどうしましたか?
2. 「感情によって、妥協するよう流されないようにしてください!」
今まで何度も「ああ…そんな気分だから、まあいいや。」と言って妥協を正当化していたことでしょうか。些細な感情から強い感情まで、自分の心や感情とどのように向き合っていますか?感情に流されるのことなく「イエスに向く」とはどういう意味ですか。
3. 選択権を放棄し、受身になっていませんか?ー「あらま、またこうなっちゃうわ。」
以前はただ、「起こってしまったものは、仕方がない」と思っていました。主導権を握って選択する必要があるのに、受身になって状況に選択権を委ねてしまっている時はありませんか?
4. 意固地にならず、妥協から遠ざかる努力を続けましょう。
神こそが人生の荒波と患難を通る時の「要塞」である事を身をもって知るにあたって、何か妨げになっている物がありませんか? 神は、詩篇23を通して「私たちの生活の現実」と「神ご自身が私たちの必要全てを満たす『善き羊飼い』でおられること」を示しておられます。 もしかして、神様に対し強情っぱりになって『主が草の生い茂る牧場へ連れて行こうとしても、少しも言うことを聞かない。(ホセア4:16)』という状態になってはいないでしょうか。
金の門へと通じるか否か
我が果物を与ふるは友へか、先立った先祖へか
我が城壁を盗むや、登るや
汝心の欲しきもの得たるや、絶望に終はらむ。
C.S.ルイス、魔術師の甥
「誘惑に負けて悪に走らない人は幸いです。なぜなら、神を愛する人に約束されたいのちの冠を、ほうびとしていただけるからです。悪に手を出しそうになった時、神から誘惑されたなどと言ってはなりません。神が悪を望まれるはずはありませんし、また、悪へ誘ったりするわけもないのです。 人は、自分の欲や悪い考えに引かれて誘惑されるのです。 その欲や悪い考えが悪へと駆り立て、ついには、神から永遠に引き離される死の刑罰へと追いやるのです。 ですから、だまされてはいけません。良いものは神から来るすべての良いもの、完全なものは、光を造られた神から来るのです。神にはわずかの変化もくもりもなく、いつまでも輝いています。」ヤコブの手紙 1:12-17
*https://www.lexico.com/en/definition/compromise
**Ted Dekker, White: The Great Pursuit
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